またも映画です・・・『夏時間の庭』

またも映画です・・・『夏時間の庭

最近映画レビューになりつつあるこのブログ・・・いいのかなという自問自答とともにはじまります。


まずはアマゾン先生の内容解説を見てみましょう・・・。


誰にでも、思い出が輝く場所がある――<オルセー美術館開館20周年記念作品>

オルセー美術館全面協力のもとに製作された、家族の絆をめぐる物語。変化の時代に生きる、現代人の心に染み入る感動作。
パリ郊外、画家であった大叔父ポールの邸宅にひとり住む母エレーヌのもとに家族が久々に集まり誕生日を祝った夏の日、母は自分が死んだら家も大叔父の美術品コレクションもすべて処分するよう長男フレデリックに遺言する。その一年後、母が急逝し、3人の子供達には広大な家と庭、そして貴重な美術品が遺される。相続処理を進める中で3人が向き合うのは、想い出に彩られた家への愛着と現実とのジレンマ。そして母の想いだった……。
世代や時代が変わっても、母から子へ、また孫へと永遠に受け継がれていくものが確かにあるということを教えてくれる、三世代にわたる家族の物語。





これを最初から貼っておけばよかったんじゃないか・・・いままでの映画レビューって一体・・・。
いや、もう今更・・・。
感動作・・・なのかどうかは観る人が判断したほうがよろしいかと思いますが。
まあ・・・ザッツフランスな映画だと思いました。このどたばた感。いいかげんさ。
映像が、ということでなく、キャラが、です。
3人の兄弟がもう・・・お金持ちってこんなかんじですよね。。。それぞれが私欲に満ちていて。
なんでしょう・・・上記のようなそんな美しい映画ではないと思いますけれどね。。。
映像的には美しいですよ。夏の日差しと食事の風景、別荘は数々の美術品で飾られて。
なかでもコローやルドンの作品やルイ・マジョレルの家具、ドガの彫刻。
レプリカを使って撮影していますが、どれもすばらしい作品で。
それがふつうの生活する空間に存在するというのがすばらしいですね。これこそが本来あるべき姿だなと思います。
まあ、オルセー美術館行ってもらえばわかるんですが、装飾品を展示している展示室があるんですが。
そこを見ると、ああ、当時の(お金持ちの)家ってこんな内装なんだ、というのが知れますよ。
こういうひとたちが集めてて、それを美術館に寄贈したのかなー、なんて想像しちゃいますよ。
わたし、家政婦の方がこの映画の唯一まともだと思ってます。。。花瓶は花を生けないと的なコメントとか。彼ら3人兄弟の母親の死を嘆いたり。
ラストがちょっと変わっているというか、あまり腑に落ちなくて・・・うーん・・・。
ものすごくおすすめかといわれると・・・ここまで書いてあれですが・・・そこまでじゃないです・・・。
ただ、美術が好きな方にはおすすめですけれどね。
それを言うと、『ハーブ&ドロシー』のほうがおすすめかなあー。。。
でもフランス映画を堪能するのにはいいかもしれません。ある意味でリアルなフランス人ですから。


『ショコラ』にでていたジュリエット・ビノシュと『ある子供』にでていたジェレミー・レニエがでていますね。
監督はオリヴィエ・アサイヤス。今やフランスを代表する映画監督・・・だそうです。


うーん、改めてフランス映画って、やっぱりよくわからない面白さがあるなあ・・・。