山口から列島縦断の旅

山口から列島縦断の旅


唐突に・・・けっこう忙しかったのに・・・行ってしまう。理由はいろいろありまして、旅のメインは、山口まで坂本龍一のコンサートを聴きに行くこと。
とおーい。でも・・・ドビュッシーとケージですよ。すごくないですか?
夕方からなので、13時の新幹線に飛び乗りました。
仕事がたてこんでしまって、乗るのがぎりぎりに。焦った・・・。

えらいポップな掲示板。こんなでしたっけ?

やっつけで買った割においしかった沖縄弁当・・・高かったけれど、もうなんていうか、肉がうまい!
最強の、とか書いてあったんですが、その意味がわかった。豚肉と牛肉(ミンチ状)のものがのっていて、それが甘すぎないタレがかけてあって・・・これは・・・甘タレが苦手なわたしにもかなり好きな味。

そんなこんなで、道中長いので、ひとまず寝ることに。
1時にでて、到着は5時半。のんびり行きましょう。
新山口って遠いんだなあ・・・と当たり前のよなことを思いながら。

寝不足続きだったんで、ぐっすり寝てたら、新山口到着!
山口へ向かうのに、ローカル線に乗り換えます。

通路・・・がらーん。
ってか・・・暑いな・・・暑いのに・・・ベンチに座ってる女学生が・・・。

すこししたら、電車がきたー。

山口線というのかな、確か。
古いけれど掃除が行き届いたきれいな電車でした。

こういうのはもはや都内の電車にはないですね・・・と言おうと思ったら、都電がこんな感じですよね。
そこからタクシーで山口情報芸術センターへ。

http://www.ycam.jp/index.html

HPはこちらですね。u-streamでも配信されていたそうです。
坂本さんはここの芸術監督をやっているんですね、それでこういうイベントが・・・行くまでしらなかった・・・。

ナム・ジュン・バイクさんのビデオ作品も飾られていました。
自由席なので、整理番号順に・・・300番台でしたが、ちょっといい席に座れました。よかった。

演奏は、前半後半とわかれていて、前半がドビュッシー、後半がケージ。
前半のドビュッシーは、長尾さんという方が演奏した後に、坂本さん、大友良英さん、ジム・オルークの即興。
これがまたなんというか・・・一言でいえば不協和音の前衛音楽、とでもいうのでしょうか。
6曲の短編のチョイスも現代的なもので面白かったです。
というか・・・わたしは教授(とやはり呼ばせていただこう)を生で観るのははじめてで・・・それにも釘付け。
スコラはいつも観てますが・・・おおお!
割にいろいろと曲説明などもしてくださって、たのしい!

後半までに20分休憩。
なかなか変わったつくりの建物で散策などしているとあっという間に後半開始。
今度はオーケストラがいるんですが・・・曲は龍安寺
ポクポクを延々と続ける摩訶不思議な音楽・・・軽く30分はポクポクしていたでしょうか・・・ポクポク。
木魚の音なんだと思いますが・・・たぶん寺の音の再現といいますか、で、演者は石と砂にみたてられています。
うーん、なんとも不思議な世界。
2曲目は遺作のtwo6。楽譜などなさそうなものなのに、教授はしっかり時間を測っていましたが、それでも「演奏者には自由が与えられています」と言っていました。
コードはわかりませんが、きっとギギーという音は自由にしていいとか、いろいろあるのかもしれません。

アンコールなんてないかと思っていたら、しっかり用意されていました!すすすごい。

バイクへのオマージュと、ドビュッシーの即興です。
段ボールを破いたり、お金を投げたりのパフォーマンスもあり、かなり自由なオマージュでした。
教授の話も面白かった。バイクが初期のパフォーマンスでケージのネクタイを切ったことから、バイクの葬式に参列したタイをしめたひとはみんな切られたとか。
教授はタイをしめていなかったので、まぬがれたんだそう。有名なエピソードでも本人から聞くとたのしい。
ドビュッシーのほうは、ドビュッシーの演奏にかぶせるようなものだったので、これはこれでとても面白かった。下手をすると素人のノイズみたいに聞えてしまうところをうまくまとめてるなあという印象です。
とにかくたのしい演奏でした。ケージはなかなか聴く機会がないので、聴けてよかったし、即興も興味深かったです。

9時半を過ぎていましたが、とても有意義でたのしかった。
そんなわけで、次は夕飯だ!あらかじめ調べておいた、湯田温泉の泰人(タインチュ)さんへレッツゴー。

http://tabelog.com/yamaguchi/A3501/A350101/35002211/

沖縄料理と郷土料理のお店。とりあえず沖縄っぽい飲み物(名前忘れた)で乾杯。

もずく大好き。太くておいしかったです。もずくとかぬるぬるしたもの大好き。

刺身盛り合わせ。甘いしょうゆが関東人にはめずらしくて。
いやー、おいしかった。光りものもとても新鮮。生臭くなくてほんと美味でした。
いくらでも食べられそう。

そして関東人のあこがれ、ハモ。あとから焼き魚と煮魚を頼んだので、ここは揚げで。
うまい!!!やっぱり白身は西にかなわないなー。

そして、のどぐろ。これも関東ではあまり食べないお魚です。すごく好きなんですが。半身は焼きにしてもらいました。

半身は煮魚に。こちらもあまり甘くなくて好みな味付けです!お豆腐をそえるのはめずらしいなあ、関東では。

こちらはホタテ入りのコロッケ。ホタテの殻がついていました。よくできたホワイトソースでおいしかった・・・。
さっきからおいしいとしか言っていない。

シメはおにぎり。泡盛で酔っぱらって相当気分のいいままに、ホテルへ。
湯田温泉はいい湯でしたー。

白い狐がお風呂にはいったことが由来だそうで、駅にこんなおっきい狐が!びっくり。

駅員さんはいましたが、あえて、この改札機を使いました。刻印してくれるんですね。
海外ではよくある方式です。ヨーロッパの駅って、いわゆる改札がないんですよ。地下鉄以外は。
なので、この刻印機でちゃんと刻印しないと、無賃乗車扱いになってしまうんです。たいへん、たいへん。
これをコンポステ(動詞)というのですが、大事なので、フランス語とか覚えるときにかなり最初の段階で習います。
余談でした。

さて、そんなわけで、次の目的地、神戸へ。
カミーユピサロ印象派」展 in 兵庫県立美術館
いやー・・・何にびっくりって・・・建物・・・でかいし・・・ひろい。
ちょっと迷いました。おまけに展覧会チケットでは常設コレクションが観れない??
あまりそういうことないんですが・・・びっくり。
建物が安藤忠雄先生というだけあって、ポストモダン建築・・・ぐるぐるぐるぐる・・・目が回っちゃう・・・龍安寺のポクポクがふたたび襲う。
あ、展覧会レビューはまた改めて。

http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1206/

駅で昼をすませて、今度は名古屋へ。

お目当ては、「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ」展 in 愛知県美術館
場所はわかりやすかったんですが・・・とてもわかりにくい展覧会・・・。
これもレビューはまたのちほど。

http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html

脳みそがはじけそうになったんで、ご飯を食べます。
おのぼりさんはひつまぶしです。

おのぼりさんは調子に乗って、蓬莱軒です。た、たっけえええ!!!でも食べました。食べたかったんです、一度ここで。
松坂屋で食べたんですが、並んでる列がすごい。お店のひとに聞くと30分程度、というので、並ぶことに。
待っている人数はすごかったんですが、回転はよかったので確かに30分ほどで入れました。
近所の高級とんかつ屋さんとほぼ値段は一緒ですが・・・う、うまい・・・。
うなぎは前に言った通り、あまり好きではないのですが、ひつまぶしはかりかりしていて香ばしい!
でもこの前伊豆で食べたうなぎもやっぱりいい味していたんだなあー、としみじみ。

http://www.houraiken.com/

シメはコメダ珈琲シロノワール
デニッシュ生地のパンにソフトクリームがのっております。でででかい!
胃がはじけそうです。

http://www.komeda.co.jp/

帰路およそ2時間、再び爆睡し、家に着いたのが11時頃。つかれたけれど充実しててたのしかったです。

今度はでももうすこしゆっくり回りたいなあ・・・。

それではまた!