はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 31巻(講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 31巻(講談社コミックス)

ネタばれ注意!

さてと。。。書けるのか心配ですが、いよいよ31巻。。
宮田君ファン、そして、木村さんファンのみなさま、お待たせいたしました。

あの、一歩と久美ちゃんのラブコメとかありますが、ここは宮田君と木村さんに集中します。集中!(のちの宮田君名台詞)

残念なのは、2人の顔が少々間延びしちゃったんですよ・・・前巻とはちょっと違くないですか??もうすこし、丸い顔が好みなんですよね。。
チャンピオン間柴に挑む木村さん。。。勝つための唯一の心当たり。。。それは、それは宮田君!!


「頼む!オレに力を借してくれ!!」

って、公園で宮田君を待ち合わせ!!古典的、古典的だよ、木村さん!!



・・・筋とは関係ありませんが、手を貸す、じゃだめですかね?かつて「借す」というのを漱石先生なんかは使ってたと思うのですが、今はあんまり使いませんよね、というかむしろ間違いくらいに思われませんか?
余談です。。



それへの返答が。

「なんですか。いきなり。久しぶりだってのに。オレにはどういうコトかわかりませんよ」
 
え?宮田君、これ合ってる?合ってるの??だって、久しぶりに会ったら、「よぉ、元気か」とか「宮田、久しぶりだな。メシでも食おうぜ」みたいなほのぼのな流れにしろってこと??
そう受け取れるけど。。それとも、前もって、「宮田、オレを助けて 木村」とでもメールしておいたほうがよかったかな。
あ、妄想しすぎてすみません。 

「オレにどうしろと?断っておきますけど、人にモノ教えるガラじゃないですよ。−それにオレから見た木村さんの評価は高いですよ。弱点の見当たらない国内じゃ相当ハイレベルなボクサーだと思いますけどね」
 
評価、ほんとに高いな。。気になるのは、国内の、ってとこですかね。間柴さんが世界級だったらダメじゃん。
あ、でも話はその通り、相手が間柴だから通用しないという流れに。宮田君のびしばしまつげのついた目がピクンと動きます。
 
わたしのお気に入りの一コマは、p.47の2人ですね。宮田君が冷静に目つぶって話きいてて、木村さんが必死。で、木村さんをたしなめる宮田君。。しかも超謙遜!!

「宮田!お前なら破壊力もスピードも間柴以上だ!お前とスパーつんでいけば間柴だろうが誰だろうが怖くねえよ」
「どうかな・・・期待に応える自信もないし、さっき言った通り人にモノ教えるガラじゃないし」

で、走り去る宮田君。でも追いかけちゃう木村さん!!
珍しくがむしゃら!!
「今回ばっかはあきらめねえぞ。頼むってば宮田!一回でいいから」
「(人が聞いたら勘違いされるんじゃねえか?この会話・・・)」

宮田君、何をですか?何をどう勘違いなの?もうね、女子大喜びですよ、この台詞。はじめの一歩史上もっともいい発言といってもいいくらい。。
ここ、アニメだと削られてますからね。コミックスで十分お楽しみください(宣伝)。

さて、木村さんがどうやって説得するのか。。。ここ、いい場面ですよ。。

「やっと見つけたんだ、胸張れるモノを!オレ・・・ボクシングが好きなんだよ」

そう、だよね!!
わかる、わかる(感涙)!!管理人も、今の専門を見つけるまで、打ち込めるものを見つけるまで、結構時間かかりました。。わかります、この気持ち。。
好きなんですよね、胸張れるかわかんないですけれど、わたしの場合は。。でも、好きなんです(連呼)。

宮田君だって、心打たれるにきまってますよ!!

「来春、OPBFタイトルの予定があるんですよ。そのOPBFチャンピオンってのがアウトボクサーでね。丁度・・・木村さんによく似たタイプなんですよ。スパーの相手してもらえると助かるんですけどね。よかったら・・・明日ジムに来て下さいよ」


お・・い・・・とんだツンデレ王子じゃねーか!!
あ、すいません。。
あくまで自分のほうが用があるんです、的なやさしさ。一度断っておきながら、気持ちがゆらいでる素直さ。でも、去り際にこんな台詞言っちゃうところなんて・・・
もう、アメージング!アンビリーバボー!万歳、宮田君!!(興奮マックス)

あ、落ち着け、自分。。
そんなわけで、弟子入りする木村さん。。ジーンズもお似合いですよ。
そして、力になれない青木さんのせつない顔。。。うう。。
幼馴染だものね。。ずっと一緒にやってきて、先に友だちが挑戦するのに力になれないなんて、つらい。。
ここでジェラシーじゃないところがえらいっていうか、信頼の証ですよね。自分の立場に置き換えたら、嫉妬もあったりしそうだけれど。。

で、華麗な宮田君のシャドー。
ジョージ先生は、妙に宮田君のシャドーをきれいに描きますよね。間柴戦のときもそうでした。あのときは、きらきらしてたけれど、今回はスピード重視なので、きらきらしてない。残念。。。
木村さんだって見とれてるんだ、わたしが見とれてもふつうだな、ふつう。

「よっしゃっ。準備できたぜ。早速ご教授願うぜ『フリッカー対策』をよ」
ご教授というお言葉、二度目ですね。ゲロ道送別会のときも言ってましたよ。
でも、「フリッカー?コレですか?」って、軽々やる宮田君、なによ・・・なんすか。
かっこよすぎだよ。。

でもね、「木村さんには重大な欠点がある。まずはそれを知ってもらいましょうか」
おお・・・なんだ、教えるガラじゃないとか言ってたのに、めちゃやる気じゃん??とんだツンデレ王子(二度目)。

「欠点だと?こないだは弱点が見当たらないって言ってたじゃねえ・・・か!」

いえ、それは国内レベルってことです、多分。解説の鷹村さんがいないので、正しいかわかりませんが。。

「あんな強引につっ込まれたら何がなんだかわからねえよ」

ええ、そうですよね。でも、ボクサーなのに、結構弱気だね。。。
結構宮田君を頼ってるってことなのかしらね。。
でも、それへのツンデレ王子の対応がひどい!

「確かに木村さんはボクサーとしてよくまとまってる。攻防の一つ一つそつがなくどれをとっても悪い所は見当たらない。だけど逆に言えばいい所も見当たらない!」

き、きびしいな。。小物感漂う言い方。。

「また明日同じ時間に待ってますよ」


お・・・い・・・ツンデレ王子(三度目)・・・!!待ってるのかよ!!

それから、一週間やられっぱなしの木村さん。。
でも、かわいいコマを・・・p.86。「(ぐぅーーー)オレも何か食うかな」
この顔、めちゃかわいい!!少女かっ!!

で、この方、青木さんのところへ行きますが、そのときの顔を見比べてください・・・見比べました?
ぜんぜん違う!!男前!!何?親友の前では男前ですか??
っていうか、青木さんもめちゃ顔がきりっとしてますよ。
・・・この、無言の7コマ・・・。泣くよ・・・友情が見え隠れして泣くよ。。。
笑顔とさびしい顔と険しい顔。。何、このめくるめく感情表現!!もう、わかるよ、君たちが呼吸するように、お互いの存在価値を認めてることを!!せつないなあ。。
多分、pp.88-89は永久保存したらいいと思う。スキャンして、待ち受けにしたり、コピーして切り取ってデスク周りを飾ってもいいかもしれない。


全く個人的な感想ですが、次のページの物憂げな飯村さんカットは特にいりません(うそです、すみません)。


それで、間柴の最近のビデオを宮田君に渡す青木さん。。


「最近は待ち伏せが流行ってるんですか?」

おい、ツンデレ王子!!(四度目)顔が・・・p.94とp.95が、全然違うけど??かわいい、かっこいい。かわいいかっこいいが同居する男、宮田一郎。。


木村さんは勝てるかとの問いに、

「オレは評論家じゃないんでね」

知ってるよ??

でもね、親友(青木さんね)は、さらに知ってるんだよ。。。

「アイツがメシ食いにきた時オレにはわかったよ。アイツこれを最後のチャンスだと思ってる」
「最後?」
「引退を考えてるハズだ」

・・・・すげえな・・・エスパーか???
いや、わかるんでしょうよ、親友なら、相手がマジであることくらい。
それでね。。。。

「勝たせろなんていわねえ。だけどせめて、せめてアイツに悔いを残させない試合をやらせてくれ。そこまでに仕上げてくれ」

って、土下座ですよ。
宮田君、年下だよ。。。白ジャージだよ(関係ない)。。。
青木さん、すごいよ、すごいって・・・そんなこと、できないよ。宮田君だって、乙女顔になるよ(p.96)

それで、間柴のビデオを2人で見てて、木村さんは、クレバーなんで、宮田君がしようとしてたことが何だったのかわかるんですよ。
ガンガン前にでるとやりにくい。
明日からは自分がガンガン前にでると!!
こ、ここもいい場面ですよね。

木村さん、クラウチングスタイル、前傾でインファイト型を修得します。すげえ。。アウトボクサーなのに。
本来的には、けっこう両方やるボクサーも多いみたいですけれどね。
で、ついについに、懐へもぐりこむんですが・・・肝心のそのあとが・・・。肝心のそのあとの武器がない!!
で、落ち着いて考えろといろいろ考え込みますが。。。。そう、あのれーコと名付けられたアロワナですよ。
で、タイヤを使って、ボディー打ちを公園で練習するんですが。。
ええと、一歩と青木さんが、ストーキング、もとい、木村さんの様子を見ています。これもかわいいな!(p.129)兄弟みたい。



で、不良がタイヤにさわろうとして、青木さんがキレる!!
あれ、不良時代アゲイン?
いや、でもなんて友だち思いなんでしょう。。
借りがあるから・・・階級わざと自分が辛いほう(より軽いほう)を選んだのに、愚痴も恩着せがましいことも言わない木村さん。
一つ勝つのに倍苦労してんだろうって。。。
一歩が、「で、でもそれなら、勝った時は倍うれしいはずですよ」って・・・。
天使?天使なの??なんていい子なんだ。。

「本当にチャンピオンになってほしいよな」



そうですよ!!なってほしいよ!!
で、必殺技の特訓を黙々とやり続けた木村さん、ひげ面でご登場(p.141)!!
ひー。なにしてきたの?寝ずに練習してたの?しかも、ジャージの色、そんなの持ってた?あなた、青っぽいのが多かったじゃない?
大体、宮田君も黒のTシャツってあんまり着ないじゃない!!木村さんも白Tシャツに黒のパンツでしょ?あんまりないよね、そのとりあわせ。
白黒をお互いに着せるとこういうことになるんだろうけれど。
で、必殺ブローを手にしつつある木村さん。宮田君を倒すことはできなかったけれど、ジムへ戻ってきます。

おお、戻ってくるとき、かっこいいな!!
やっぱり、革靴だよね。ガードレールに座っちゃうよね。
試合の「死刑執行」のポスターも悪くないよ。。わたしはその後ろ姿に惚れちゃうよ。

それで、必殺ブローとは、ドラゴンフィッシュブロー!!
左のボディと高速の右スウイングブロー!背中越しに手がでてくるから、相手には見えにくい!!
よくそんなものを考えたもんですよ。けれど、実際タイヤがあんなになるまで人間が叩けるのかは、検証が必要かもしれませんね。。



そして、試合会場へ向かう木村さん。。かっこいいなあ。。
お父さんとお母さんもいいですね。。やさしそうで。
両親に「サンキュ」なんて、なかなか言えないですよ。



「その花なんだっけ?」
「シネラリアよ。それがどうかしたのかい?」
「いや・・・花屋の一人息子なんだから、ちったあ花の名くらい知らなきゃと思ってさ。じゃなきゃ胸張って跡継げねえじゃん」

・・・・木村さぁん!!

「跡を継ぐって、お前・・・・」
「先の話よ、先の」

うう・・・泣くよ、本気で泣くよ!!もう、後のこと考えちゃってるじゃん!!

案の定、負けたら引退する決意の木村さん。。。
先に言ったらダメだよ!!ほんと。。。。
でも、でも、セコンド青木だし、がんばってね。。。

「迷いがでたらデビュー戦を思い出してみろ。ちっとは救われるぜ」
わー。。いいな。。。鷹村さんは決めるときは決めるよね。。

「行くぜ!!夢の舞台へ!あこがれ続けたタイトルマッチのリングへ!!」


・・・後ろ姿はまさに死刑執行のポスター通り!!

このコミック買わずして、一歩は語れませんよ!!!



お買い上げはアマゾンで!