みを　まこと（著）『キノコ・キノコ』2巻 (ソノラマコミック文庫)

みを　まこと（著）　　『キノコ・キノコ』2巻 (ソノラマコミック文庫)

え？？また？？
すみません。。。次の巻への思いれが強すぎて、なかなか書けないという罠！（罠でもなんでもない）

で、キノコキノコがね。気になって気になって。
気になりますよね？？
あの、すごく季節の行事とかはいって、すごくいいんですよ。。なんていうか、学研の付録みたいなかんじっていうんですか？
教訓的というほどではないですが、ところどころにいい子と悪い子が見え隠れ。
で、サービスショットみたいな、1ページで表現する扉絵っぽいのがあるんですが。。。
当時扉絵だったのかな。。
p.84「海が呼んでる」
で、マッシュとルームが水着着て、うきわもったりゴーグルしたりして、そんで、背景が砂っぽい点描と貝殻。
モノクロですが、なんかかわいいですね。ウィンクしちゃって。
でも、忘れてはならないのは・・・・キノコ！

キノコネタで、100回まで連載したんですよ！！！！完投勝利ってかんじですよ、野球でいったら。
最後の、「マッシュの秘密」の回がものすごいいいです。
感動ですよ。なんと、その犬みたいなしっかりもののマッシュ、王子だったんですよ。
もともと、ルームのところに、家がないといって転がり込んできたんですけれど、とんだ出生の秘密ですよ。

「キノコ王国13番目のお子様で王女様ばかりなのでアンドリュー王子についで王位けいしょう（ちゃんとお子様向けにひらがな）第二位の王子様」ですよ！！
しかも、マッシュは第二王妃の子だから、兄姉にいじめられて召使のように育ったんですって。
でアンドリュー王子が病気で、マッシュ王子を皇太子にという話がでたのだけれど、心やさしいマッシュ王子はお城を飛び出してしまったんです。
それで、アンドリュー王子が病気だから、アンドリュー王子になにかあれば、次期国王になられる方だからもどってきてほしいと、執事が泣きついてくるわけですよ。。

え？？？え？？？
いじめられてた？？
病気でなにかあったら王子にしたいから戻ってこいとか。。。
最後にすげー話だな！！もうクライマックスじゃん！！

と、声を荒らげたくなってしまう展開！！
つれていかれちゃうマッシュ！！
ええ！1ページにわたる、ポエム的なルームのショック。。

一部引用。。。

「体がこごえそうな時はあったかい毛布がほしいですね。あつーい紅茶のいっぱいもすてきですね・・・（中略）・・・あなたのいないわたしの部屋はまるで冷たい氷の城のよう」

で、バックが氷っぽい城と、雪の結晶。すごいぞ。。。みを先生、すごいですよ！！
この、ほしいですね調。そしてまるで冷たい氷の城。。。考えたこともない比喩表現！！
そして、全然ひねりのない、いや、とても素直な背景！！
そして、ふるえてるのはキノコ！！
なんというか、すごいですよ。

で、なんとなんとなんと（3回言う勢い）、マッシュが帰ってくる！！
ヤブ医者と思ってたドクターが、お兄さんの病気を治したから。
なんと・・・・医者がここで実を結んだ！！
キノコで医者とか小馬鹿にした発言をお許しください。。

で、最後、
「ただいま！あいたかったよ。今度こそどこにも行かないからね」
「あたりまえじゃないか。おまえはもうすでにかけがえのないこの森の一部なんだよ。太陽や木や草や風と同じように」
「おかえりマッシュ・・・」
「ただいまルーム・・・」
「よかったね・・・」（みんな家の外で2人をのぞいてる）
お日様も笑ってます。。。

この感動のセリフ。。。かけがえのないこの森の一部！！！
すごいよ。。。思いつかない。。いい話。。。

最後のごあいさつがまたすごい。。。
ごあいさつのために、風船に一文字書かれてて、並べると、「長い間応援してくれてありがとー」
になるんですが・・・みんなちゃんと順番にもたないから、文字がへん・・・。
こ、この演出！！わざわざボケなくていいんですよ？？それなのに、みんなで一旦ボケてから、改めまして、というこのノリ。。。
すげーよ、みを先生！（2回目）

ほんとに、ハートフルな感動をありがとう。。よもや自分がキノコで感動するとは思いませんでした。

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