はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 23巻(講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 23巻(講談社コミックス)

ネタばれ注意!!

一歩、後楽園遊園地でデートの巻!!
いや。。。かわいいっ!!
このあたりの久美ちゃん、ほんとにかわいいです。
ちょっと、足が筋肉質すぎるところがありますが。。
お化け屋敷。。。デートの定番ですね。
そこに間柴兄のカリカリカリ・・・・怪奇っ。
「いくら兄さんでもそこまでしませんよ!!」という久美ちゃん。。
「そうですよね。幻覚ですよね」といってる一歩の後ろに、間柴兄さん、います。
絶対、本物。。。

でもデートに後楽園はまずいでしょ。。。あまりにボクシング会場に近すぎる。。
しかも、鴨川のコート着てたら、嫌でも思い出すよ。。一歩。。

そして、自分の試合のビデオを鷹村さんの部屋で見ちゃう一歩。。
もう、悔しさが。。試合に臨む決意の差があった、そこに尽きたわけですね。
一歩が「くそ〜〜〜」っていうこと、そんなこと、いまだかつてないです。。
心配で見に来る鴨川軍団。。やさしい。。
っていうか、なにげに木村さんにタオル投げる青木さん。。(p.24)
サンキュって感じで、木村さんがぱしっ、って受け取るところもいいですね。。
こういう細かいところもよく描かれていますよね。。


そして。。。二ヶ月後、ついにフェザー級タイトルマッチ。
大阪で千堂対ヴォルグ。
「浪速の虎」VS「北欧の狼」
カモシカより虎のが強いでしょうね。。強そう。

いや、それよりも、おいしい、失礼、すごいひとがきます。。。
大阪のおっちゃんたちにからまれてる一歩の前に・・・

「前通せって言ってるんだろ?」
「怒らせない方がいいな。この男、間違いなくアンタより強いよ」

っ!!!!強いのは、アンタだよっ。宮田君、宮田くぅん!!
あ、失礼。。
だって、この前よりちょっとおしゃれですよ。
シャツに綿っぽいトレーナー(黒であってほしい)、ジーンズ、スニーカー。。
ラフに襟立てシャツがポイントですね。
「そりゃもう宮田君の情報は見逃さないよ。全部チェックチェック」
これ、一歩の名台詞ですね。。。
アンタ、ストーカーかい。。
「そういや試合観たぜ。こないだのタイトルマッチ。相変わらず不器用なボクシングだったけど、いい所もあったよな」
「えっ!?どこ!?どこ!?」
「負けっぷり」

・・・・この台詞、たぶん『ときめきトゥナイト』あたりの80年代の少女漫画の定石です。
主人公(女の子)を男の子が褒める→よろこぶ主人公→男の子が突っ込む→「もう、なによっ」みたいなノリになる主人公→おうおう、いちゃついてんじゃねーぞ、っていう周りの声
って、そんなノリ。。。
そんなですよ??
「どーもすいません」って謝っちゃうんじゃなくて、「もお、宮田君ってば、ひどいっ」と言ったら、ばっちりでしたね。。。(何が?)
二人が隣同士で座るくだりも、これ・・・もうラブコメじゃない??ここ。。
「言い訳に・・・ならないけどな」の台詞の宮田君。。。もう、あなた、センチメンタルジャーニーですよ(意味不明)!!なに、その伏し目がちな感じとか。。。

試合試合。。
すごい気が強い二人ですから、しょっぱなからすごいです。
「とりあえず打って反応を見ようなんて甘いもんじゃないな。威嚇だ!自分の武器を見せて力を誇示したぜ」
おお、宮田君が鷹村さんみたいに分析しちょる。。宮田君目線でいきましょう。
ヴォルグの見事なコンビネーション。
「ガードの下から滑り込ませた。よく見て打ってやがる」
「パンチのキレの良さだ。重いパンチは体力を奪うがキレるパンチは精神を断ち切る」
なるほど。メモメモ。
そして、ヴォルグの右。でも、千堂が左のスマッシュ。当たってる。。
「相手なんざ見ちゃいない。カンの良さで当てやがった」
おお。。千堂さん、野生のカン。。
スマッシュをまたもらいますが、耐えるヴォルグ。
そして、ホワイトファング!!
二人とも、ダウンしません。。つ、つよい。。
1R終了。。ふーっ。すごい試合。。
「とりあえず第1Rはイーブンだな」
おお、宮田君、ポイント計算してましたか。
二人とも、伊達さんと同じ目。。

「デターミネーション。「断固たる決意」という意味さ。決意が体を支えているんだ」

か、かっこいいよ。。宮田君。。

「この試合もつれるかもしれないな。もし・・・・、オレがやったとしても、苦労させられそうだよ。」
そうなのですね、宮田君が戦うところ、見たかったけれど。。
いや、今後見れるかもしれないけれど。。
で、2Rはヴォルグ優勢。

「リングの中で洗練されたボクシングに通用するもんじゃない。まずはヴォルグがペースをつかんだな」

ほお・・・。
ボディーで攻めるも、ヴォルグさんのが明らかに格上。
「このRは明らかに10対9でヴォルグだな」
でしょうね。。ええ、たぶん。だって、コーナーから千堂さんがでられないっ。

もう、ずっととばされて、6Rで、顔がぼっこぼこの千堂さん。。
そして、ついに千堂さんダウン。。。
でも、ヴォルグが足をひきずるのを見た千堂さん。。。そういうところがすごいですね。

7R。
「千堂はノリやすいタイプだろう。ツメを誤ると流れが変わっちまうぜ」
ですね。。将棋とか囲碁みたいですけれど、そうでしょうね。。
もはや、トレーナーの柳岡さんの意見は聞いてません。
とにかく真っ向勝負を決めた千堂さん。。オトコです。
千堂コールの中、攻めまくるヴォルグ。。
「フン・・・ボクシングをやるのに異国やまして孤独など関係ない。気持ちはわかるぜ。ヴォルグさんよ」
・・・・もう、二人、試合してっ!!ジョージ先生、お願いします。。ぜひ、ぜひ。。
激しい打ち合い。。。
「どっちも退かない」(一歩)
「退いた方が負けさ!」
ちょ、このときの宮田君の顔、かわいい。。。

もとい、最後に、右のスマッシュをヴォルグの顔面に。。。
ゴロって、人形みたいに倒れたヴォルグさんっ!!だ、大丈夫??
けれど、立ち上がるヴォルグさん。
で、7R終了。。
相変わらずの千堂びいきの会場。
「ちっ。地元びいきにもホドがあるぜ。敵地でこれほどの闘志を見せるのは並大抵のコトじゃねえんだ。拍手の一つもできねえのか」(イライラ)
あなたっ、いい人ですね。ほんと、いい人ですね。。自分がそうだったっていうのもあるんでしょうけれど。。でも、あなたが拍手してもいいんじゃない?宮田君?

もとい、尚も打ち合い続ける二人。。。ついにファイナル。。
滑って手をつくヴォルグに、ダウンとレフェリーが無情に告げます。。。
「わずかにカスってたか・・・?それにしても辛口のジャッジだ」(ちっ)
ですよ、辛口。。地元判定ってやつですかね。。

結局、判定です。。
千堂さんの勝ち。。
「パチパチパチ」って拍手する一歩、かわいっ。
宮田君は音速級でいなくなっちゃいます。あー。。

ああ・・ヴォルグ。。。

その後ジムで練習中、青木村さんと鷹村さんのじゃれあいとかあって。
まだかわいいもんですけどね。。
ヴォルグさん、契約を切られるとの連絡を受けた一歩。。
なんでかといえば、いわゆる、大人の事情ですね。
輸入ボクサーの商品価値は、勝ち続けること。。
たった2連敗で、もはや商品価値がないと。。
とにかく、成田へ向かう一歩!!(鷹村さんが抜き取った青木さんの財布のお金で)
「同情いらナイ。祖国に持ち帰るモノが無いワケじゃないのだカラ。プロボクシングの楽しさを知っタ。ボクシングをする意味を知るコトができタ。キミに感謝していまス」
そして、一歩に、グローブを渡します。

「長く滞在するつもりだったカラ、一生懸命日本語覚えタ。祖国に戻ったラ、二度と使うことはないでしょウ。だからコレがボクの最後の日本語デス」
「サヨウナラ」

泣く。号泣ですよ。。。
そりゃ、一枚使いますよ。。かっこいいけど、切ないよ。
ぼろぼろ泣く一歩。。。

ええと、これも少女漫画の定石ですね。
ライバルとの別れ。。涙。ライバルだったけど、よかったみたいな。。

「ボクは忘れません。ヴォルグさんと戦ったコトを。絶対、絶対忘れません・・・」

・・・もう一歩、女子でいいですか?



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