『はじめの一歩』と『ガラスの仮面』を比べてみる(無謀な試み)

どうも、おひさしぶりです。
旅行記事というのは・・・すぐにあげないとダメですね・・・。

ネタがあるのに、別のものに手を出す・・・これって、とある性格判断によると、性格のせいらしいです(責任転嫁)。

それはいいとして・・・『ガラスの仮面』最新巻発売されましたね。読みました、早速。
相変わらず紫織嬢がヤバいです。わたしはかつて雑誌連載のものを読んでいたので、このあたりまでは大体おさえてます。
そう、ご存じの方も多いと思いますが、美内先生は書きなおしているんです、雑誌連載当時のものがお気に召さないようでして。

それでですね・・・ふと、この名作を読みふけり、頭に浮かんだ漫画がありまして。
このブログで主に取り上げている『はじめの一歩』(以下一歩)。
これの主人公とライバルの関係を比べると面白いんじゃないかと。
手元に『ガラスの仮面』(以下ガラ仮)が全巻分ないので、記憶を頼りにいきます。多少食い違うところがあるかもしれませんが、ご了承ください・・・。

ええと、まず主人公とライバルまとめ(かなり端折ってある上、紫のバラの人の説明は省いてあります)。ネタバレもありますのでご注意ください。

ガラ仮

北島マヤ:母と子の2人暮らし、ラーメン屋住み込み(連載当初)。平凡な顔立ちながら演劇が好きで女優になりたいと願ってる。テレビのセリフやしぐさを暗記するほどの才能。公園で「紅天女」の後継者を探していた月影先生に見初められる。それから演劇を始めようと、「劇団オンディーヌ」へ出向き、あゆみさんと出会う。金銭的理由からオンディーヌには入れず、月影先生の立ち上げた「劇団つきかげ」へ入団して切磋琢磨。その才能が認められ、演劇界の新人として認められ、速水さんの助力で芸能界へ入るが、とある事件で追放される。劇団での活動もできず、高校の学園祭で一人芝居をするなどして演劇を続ける。紅天女の後継者として、月影先生からあゆみとともに名前をあげられ、さまざまな条件をクリアし、あゆみと同じ位置にようやく立てるようになる。

姫川あゆみ:映画監督の父と大女優の母の間に生まれたサラブレット。すべてにおいて完璧なお嬢様だったが、オンディーヌへ入団試験を受けにやってきたマヤの才能に驚く。生涯のライバルとして認め、見えないところで努力してきたが、さらに努力を重ねる。マヤが芸能界を追放した乙部のりえの存在を知り、演技でやり込めるなど人情深いところもある。けれどもいつも完璧と称される自分の演技に満足がいかず、全力でマヤにぶつかっていく。不意の事故で視力に支障をきたし、ハンデを負うことになる。


一歩

幕之内一歩;母と子の2人暮らし、釣り船屋。いじめられっこで弱虫だったが、公園で鷹村に出会い、ボクシングを知る。ものすごいパンチ力を備えており、我慢強い性格も手伝い、はじめての宮田とのスパーで鴨川会長にジム入門を認められる。宮田との試合を夢見ながら、強くなることが何なのかを知りたく、プロの世界へ。東日本新人王の決勝でジムを移籍した宮田と会うことを約束するが、試合は実現せず、一歩が東日本新人王に優勝。その後も宮田との試合は果たされぬまま日本チャンピオンに。現在世界を目指して一歩踏み出す。

宮田一郎:プロボクサーだった父を持つサラブレッド。プロ以前から才能を認められるが、同い年の一歩との二度目のスパーでダウンを奪われ、彼を生涯のライバルと認める。ジムを移籍し、一歩との試合を望むが、間柴により阻まれ、結果タイへ武者修行へ。父から受け継いだカウンターを武器に戦いを続ける。その後OPBFに挑戦し、東洋太平洋チャンピオンになる。天才と言われているが、努力の賜物で、一歩と戦うために壮絶な減量にも耐えている。一歩との試合は父の敵討ちにより流れ、その後も試合が実現するのかどうかはわかっていない。


共通点
マヤと一歩:母との2人暮らし。平凡な高校生(注:ただしマヤは連載当初は中学生)。公園での運命的出会い。本業のポテンシャルを備えている。どんな特訓にも耐える努力家。身体が丈夫。性格的には引っ込み思案。よい師匠に恵まれる(運命的偶然の出会い)。舞台、試合以外ではからきしダメ。よい友人に恵まれてる(マヤは劇団月影のメンバー、一歩は鴨川のメンバーや梅沢くん)。ライバルが大好きで大ファン。淡い恋が開始しつつある(速水さん、久美ちゃん)

あゆみと宮田:サラブレッド。皆がうらやまむ外見。天才と称されるが実は努力家。主人公との間で何らかの挫折を味わう。何らかの肉体的ハンデを負ってる(あゆみさんは視力、宮田くんは減量)。主人公にライバル宣言(割と一方的)。友だちが少ない(というよりいない)。親を尊敬してる(反面教師にしていない)。主人公のうじうじした態度に少なくとも一度はイラついてる。何度かライバルを助けている(あゆみさんは演劇で主人公乙部のりえをやりこめる、宮田くんは千堂ヴォルグ戦の際に千堂ファンにからまれた一歩を助ける)。演劇、ボクシング好きというかバカ(褒め言葉)。これといったステディな相手がいない(あゆみさんはもしかしたら?な感じですが)


どうですか?
割と共通項多い気がしませんか?演劇とボクシングという全然違う土壌ながら、主人公とライバルの関係が似ている気がしてなりません。
特に、マヤ一歩のライバル好きといったら・・・こんなにライバル好きな主人公っているんでしょうかね。
あゆみさんと宮田くんも孤独者同士すぎて・・・そしてよくあるように両親嫌いになって家を飛び出す、とかしないんですよね。宮田くんは一人暮らしはしていますが、父さんがきらいになったわけではないですからね。あゆみさんも一時家をでることありますしね、演劇のため。

それから、忘れてはいけないのは、それぞれの漫画で、衝撃場面があることです。ガラ仮は、女同士の本気の殴り合い、一歩は、宮田くんの土下座です。どちらもぎょっとしますよ。何なんですかほんと。

もちろん違いはたくさんありますよ。間柴と一歩の試合を宮田くんの敵討ち、ととることができなくもないですし、一歩に比べたらマヤはかなり茨の道歩んでいますしね。一歩はプロ追放なんてことされてませんからね(笑。
ただ、泥団子に匹敵するようなこと、一歩もやっていますよね・・・練習で、ですが。月影先生のハードな練習に慣れてしまい、狼少女ジェーンのハードな練習でも「へっちゃらです」と言ってのけるマヤ・・・一歩も死にそうな練習してて、ときどき青木村の2人がうげー、って声出してますよね・・・。あゆみさんと宮田くんも美形キャラなのに、凍えるような地下で暮らしたり(確か2人の王女の時に)、鶏ガラみたいな減量したり・・・。練習って大事ですけれどね・・・常人じゃできません。
あゆみさんと宮田くん・・・そのうち恋愛したりするんでしょうかね・・・?なんとなく2人共ずっとそのままのあなたでいて、という願望があったりしますが。

どちらも新刊でてますよー。こうして比べるとずいぶん巻数に差がありますが、だがしかし、どちらも長期連載ですね!
どちらも終わりまで読みたいなあ。先生方よろしくお願いします!