ポール・ウェラーのライヴへ行って来ました。2012年in Zepp Diver City(無駄に長い感想です)

いやー・・・ついにこの日が来ましたよ。
ポール師匠(以下師匠と呼びます。呼び名なんですよ・・・一部では有名です)を追いかけ始めてかれこれ10年近く経つでしょうか。。。

待っていた、この日を!!
前回のアルバム『Wake Up the Nation』(2010年)の際には来日しなかったので、2009年以来ですよ。
2008年にはサマソニにも出演していたので、これは年に一回ペースか?と喜んだのもつかの間ってやつです。
この売れ筋路線を全面に出した(師匠にしては、ということをお忘れなく)Wake Up the Nationですよ!それなのに来ないなんてどうかしてるぜ、と、ファンは思っていたことでしょう。
わたしは、サマソニへは行きませんでしたが、2009年のライヴ、二度足を運びました。今回も二回です。
地方公演のほうが盛り上がる気もしましたが、新しいライヴハウスZepp Diver Cityも気になることですし・・・初日22日と27日を先行予約。

今回は前座がいるということで、これは公演が長くなりそうだなあと覚悟を決めて参りました。


お台場と言えばガンダムですよ!!
ガンダム好きはチェックチェックです。


Zepp Diver Cityです。
思っていたよりも係員が多い。これははやく入れそうな予感。
番号が何せ180番台なので、これは期待高まります。前の方へ、できればバーをつかめ、を合言葉に中へ。
(注:区切りのために立っているスタンドバーですが、これに寄りかかるとたいへん楽です。体力がないわたしには必須)

ちなみに、掛け声(?)はポールではなく、ウェラーです。なるべくネイティヴっぽい発音で、低めの声で、ウェラーです。独特のフリなどはありませんが、最近は片手あげのひとが多いですね。わたしは大体師匠に合わせて足でリズムを取るか、手拍子求められたら手拍子ですかね、疲れるんで

まだ2列目まではいっぱいになっていない・・・当然最前列へ・・・と思いつつ、2列目です(虚弱)。
もう・・・10代なら飛び込んでいきますがね・・・ムリィ・・・もまれるし・・・身体小さいし。
ライブハウスはフィジカル問題が常につきまといます。
ともかく、前座のOKAMOTO'Sが来るまで待つ・・・1時間・・・長い・・・もはやライフゲージが半分減っております(貧弱)。
やっとでてきたOKAMOTO'S・・・ボーカルの見た目はミック…ジャガー風で、本当に師匠リスペクト派なのか?と皆(主にわたし)は不安をぬぐえません・・・。
しかし・・・the Whoの名曲Kids are all rightで、皆の心がひとつになりました。コミックバンドみたいだけど・・・案外いいやんけ!
生意気なボーカルもなんだか憎めなくなって来ました(単純)。おまけに・・・ギターとベースがいい!すごくいい!
その後の曲名がわからなかったのですが、わたし的にはそれが好きでした。
「オレたちが帰らないとポールは来ないんだぜー」とライヴジャックばりのコメントをしていたボーカルの彼・・・嫌いじゃない!
連れの話では、ベースはダウンタウンのハマちゃんの息子さんだそうで。えらいなあ、ライヴハウスでちゃんと現場の空気吸うなんて、と変なところに感心したりしつつ・・・師匠が来る間を待ちます・・・30分・・・長い・・・何のアナウンスもないので、足が痛い。

やっとでてきた師匠!おお!なんとジャケットを羽織っての登場です!
ただ・・・なぜか音があまりよく聞こえない。マイクの調子が悪いのか、喉の調子が悪いのか・・・蒸気の吸い口みたいなものを吸っていたので、喉がいまいちだったのかもしれません。アルコールも飲んでいないし・・・。

杞憂に終わって欲しいと思いながら、曲は続いていきます。
一曲目はWake Up〜のアルバムから、続いてスタカンの名曲My Ever changing Moodsからのハードロックを全面に出したFriday Streetへ。曲はとぎれることなく続いていきます。そしてジャム時代の名曲Running on the Spotへ。はしゃぎすぎてつらいです。
ときどき水を飲んだり、ピアノやギターチェンジの時以外はほとんど連続です。ギターチェンジも10秒程度しかかからないという・・・なんというせっかちさん!

いや、そのおかげでノリがとてもいいわけですが。やはりもりあがるのはthe Jamとスタカンの曲ですね。
Long Hot Summerのピアノバージョンの時には誰しもがあのイカれた(褒め言葉)PVを思い起こしたことでしょう。
新曲披露と言うよりは、古い曲をハード調に作りなおした、といった赴きだった気がします。

アンコールでは、Heavy Soulも聴けたし、スタカンの名曲Shout to the Topも。さらにダブルアンコールにこたえて、それになんとソロになって苦労した時の名曲Into Tomorrowまで演奏。これはもうなんというか師匠のこれまでのキャリアの集大成といえるんじゃないでしょうか。

ちょっと喉の調子とマイクの調子(ついでに言うとギターも妙な音がでていました)が悪かったように思えたのが残念でしたが。
最終日に期待しよう、そのへんは。

ポスター激写しておきました。このポスターかっこいい。

こちらのセットリスト、近くにいた外国人の方がゲットしていたので、撮らせて!とお願いして撮らせていただきました。
曲は多少違っていますね。


そして迎えた27日。

入り口のモニターをパチリと。

この日の番号は800番台なので、あまり期待はできません。あまり、というか期待してません。
後ろで音を楽しむことに決めました。何せ、前は盛り上がるのですが、音がデカい。後ろのほうが反響していい音なんですよね。
少し高くなった後ろのバーの前(照明さんの隣)を陣取りました。ちなみに、師匠はピアノがどちらの来るかでポジションがだいぶ変わります。今回、ピアノは左でしたが、右を取りました。
そのほうが正面を斜め前から見れますしね。

さて、今回の前座はくるりです。・・・恥ずかしながら、曲を聴いたことがありませんでしたが、ウェラーリスペクト・・・ということはハードな感じかと期待。
聴いた感想は・・・うーん・・・わたしは好みではなかったです。リフの繰り返しが多いのと、音がかぶりすぎていて単調だと感じてしまって。
ライヴなんでいろいろ差し引かねばなりませんが・・・。
とりあえずは師匠に注目です。
だいぶ喉はよくなってるはずだし、ノッてるといいなと。
30分の待ち時間のアナウンスも入り、うしろのバーに寄りかかりつつのんびりまちます。
待ってる間、天井のライトを交換したりと、割と慌ててる感じのスタッフ。大丈夫かなと心配していると、2分前くらいに終了。会場からも思わず拍手が。

のっけから、早足で登場した師匠。半袖です、やる気を感じます。
これは・・・と思っていると、案の定初日よりずっと調子がよさそうです。しかも初日と違う曲が入ってます!すげえ!
ジャムの名曲Start!から再びFriday Street、矢継ぎ早に新曲からthe Cost of Loving。
新曲中でかなり好きな曲Kling I Klangも演奏され、かなりテンションが上ります。
そして今回もLong Hot SummerとInto Tomorrow。やはりこれはキーとなる歌なんですね、今回。
どこが調子いいかと言えば、口数多めで、笑顔がこぼれてますよ。ついでにタバコも吸う、吸う。スティーヴ・クラドック(オーシャン・カラー・シーンにいたギターの彼ですよ!)にリードパートはもう任せてあるぜとばかりに、彼のソロの間も吸う。
今回は水だけなんだなあ・・・節制してるのだろうか、心なしか痩せていますし。いや、ライヴ前はかなり鍛えてくるっぽいですからね。
毎回ワインがぶ飲みなんですがね、この方・・・。54歳、とても見えません。
日本のオーディエンスもノリがいいので(オタクゆえに)、心地よく弾いてくれたのかも、と思うと余計に嬉しいですね。
確かに今回のスティーヴの演奏はよかった。前回もよかったけれど、今回は席が離れているせいか、余計によく聞こえました。

そして再びダブルアンコール。
メンバー紹介も前回はいい加減だったのに、今回はちゃんと紹介してる!
もうね・・・5曲、2曲ですよ。間奏がほとんどないから速いってのもありますが、すごいサービスです。
最後のShout To the Topではみんな飛び上がって大熱唱ですよ。
ごめんなさい、ラストはThe Changingmanでした。



ステージ、怒られながらも撮りました(ダメだろ)。そういえば、今回のパーカッションやっていた彼の名前は何というのか忘れてしまった・・・東欧系の名前だったと思いますが。なぜ今回ポールが打楽器やらなかったのか謎です(笑)。

今回のセトリはかなり忠実でしたね。あ、これも後ろにいた方が照明の方からもらっていたので(出遅れた)、写メ撮らせていただきました。ありがとございましたー。
実は一曲だけわからない曲がありました。おかしい・・・全部買ってるのにΣヽ(`д´;)ノ うおおおお!あとでチェックせねば。


そしてですね、青山にあるVulcanize Londonで、ローレンス・ワトソンさんの写真展へ行きました。
日曜日で終わってしまったのですが、一応ブログ貼っておきます。

http://www.vulcanize-lon.com/blog/?p=1740

いやー、実に美しいポールが・・・。アルバムジャケットなど見慣れたものもいくつかあります。
熱心に見ていると、ワトソンさんご本人がランチから帰ってくるということで、待ち構えていました。
いくつか気になる写真があって、ポールのプライベートルームっぽい写真(レコードマニアの彼だけあって、レコードがものすごい)とか教会の前で撮影されたものなど。
ほんとに彼の部屋なんだそうですよ。その写真は一ヶ月後に彼のスタジオから郵そ・・・ええ・・・買ってしまいました・・・ワトソンさんのサインも入れてくれるそうでして。「好きだとポールに伝えて」となぜか連れが伝えてくれました(何この伝言ゲーム)。
は、はは・・・我が人生に一片の悔いなし!(威風堂々としながら泣いてる)


こっそり記念写真まで撮ったりして(笑)。


ポール、いいライヴをありがとう!これからのつらい日々もライヴ思い出して乗り切るんで、また日本来てくださいね!

長くなりましたが、続きはまた!