山岸凉子(著)『夜叉御前―自選作品集』(文春文庫―ビジュアル版、1994年)

山岸凉子(著)『夜叉御前―自選作品集』(文春文庫―ビジュアル版、1994年)

ああ・・・レビューを読んでくれる方に申し訳ないくらいの出来だわ・・・ごめんなさいと先に謝っておきますね。
ふだんはもうちょっとマシですよ、え、そうでもない?そうかもしれません。

こんな時間にあげるのがいかんのだな・・・。
また本棚の本をあさる・・・。
山岸先生の短編、読んだことありますか?
・・・こわいです、一言でいうと。
こわいといっても、そうですね・・・背中がぞくっとするようなこわさ。
リアリティがおぞましさを兼ね備えてるというか、グロいところもあります。
この本には6つの短編が入っているのですが。
わたしはひとつめの「時じくの香の木の実」が好きというか、ものすごいインパクト。
これはですね、男女のどろどろと神社の巫女さんの独特の世界とがいりまじったなんとも不思議な世界なんです。

主人公の女の日向ちゃんと腹違いの姉(こちらは愛人の子)日陰ちゃんが8歳になったとき、ある実を渡され、食べろと言われます。どちらかが永遠に年をとらなくなる実です。
日向ちゃんは、不思議な能力が備わって、お姉さんはすこしずつ年をとっていく。
日向ちゃんは耳が聞こえないのですが、お姉さんにだけは話が通じます。
といってもお姉さんが言っていることはわからず、ただ自分の言うことを伝えてもらうだけ。
リアルなところは・・・たとえば鼻をつく血の匂いとか、姉の醜態とか、長兄と姉のおぞましい姿とか・・・。
何のこと?って、まあ、読んでいただければわかります。
結論を言ってしまうとこれは台無しな話ばかりでして・・・じゃあ書くなよ!といわれそうですが。


個人的な見解ですけれど、おばけは断然日本のものがこわい。
山岸先生のこわい系の話はだいたいにおいて和物ですから、こわくて当たり前なんですが。
まあ斧で頭きりつけるとか、笛を吹くと地震きちゃうとか、ある飲み物で動物になるとか。
こわいよ!!日常にひそむ闇と、非日常の闇が交錯して。
いろいろと長編の名作もありますが・・・短編で読ませるというのもやはり才能ですよね。。
見習えることなどなにもありませんが・・・。
せめてこのブログの文章に何か役立つといいんですがねー。
いつもだらだらとすみません、と、今日はなぜか謙虚になってみる。

明日はおすすめされたDVDを見る予定です。
むかしから映画レビューはあまりうまくないのですが・・・ミットは受けます!
よし、ではまた明日!