『つぐない』を観ました・・・ザ・シネマで

『つぐない』を観ました・・・ザ・シネマで


いや・・・ひさしぶりに録画じゃなくて、放映してる映画観ました。ま、といっても映画館じゃないですよ。
わたしが好きなスカパーのザ・シネマで。シネフィル・イマジカさんとザ・シネマさんがいれば、わたしは相当がんばれます(何を)。
かなしい映画でしたが・・・なんといいますか。
ひとことでいうなら、文芸ロマンス。
衝撃のラストも、小説的な展開で、うーん、なるほどとうなってしまいました。
よく小説って、ラストでいままで事実だと思っていたことがひっくり返るってことあるじゃないですか。
そんな良質な小説を読んだような気持ちです。

そうですね、大きく分けて前半、後半と分けられると思います。
その区切りが第一次世界大戦
前半は、美しいイギリス庭園と邸宅と上流階級の家庭、そこでおこるロマンスと破局
後半は、戦場フランス。悲惨な場面と看護師。そして「つぐない」。
ネタばれしないように書くのが難しい。
ブライオニーの姉であるセシーリア(キーラ・ナイトレイ)が、使用人ロビーと恋に落ちるのですが、要は、嫉妬した(と一言で言えない複雑な感情ともとれますが)ブライオニーが、うその証言をしてしまうんです。
とはいえ、ブライオニーもかなり強烈な愛の現場を目撃してしまい、ショックだったんじゃないかと思うのです。
憧れのお兄さん(実兄ではなくて、近所のお兄さんという意味で)がもし自分のお姉さんといちゃいちゃしてる場面を見てしまったら?しかも二度も。これは相当なトラウマになりそうですよ。思うに、ロビーが好きだからかわいさあまって、というのではなく、お姉さんを悲しませてやろうと思ったのかもしれません。このあたりの解釈が難しいところですが。ブライオニーの口からそれがどういったものか語られることはなく、視線からしかわかりませんから。

それが引き金となり、3人の人生はガラッとかわってしまう。
時代のせいもありますが、戦争がなかったとしたら、と考えても仕方がないことかもしれません。
ブライオニーがしたことは戦争とは関係のないことですし、もし彼女が償おうとしたならば、すぐに償えたのかもしれません。
でも、少し成長したブライオニーがナースになって考えていたことは、わたしにはよくわかりませんでした。
目ですごい語っているのですが、いわゆる日本人的な罪の意識というものとは違うのかもしれません。


おっと、なんか無駄にたくさん語っているな。
ええと、映像は、時間軸のとらえ方が興味深いですね。4年後から6か月前、一週間前、のように、すこしさかのぼったりしますから。このあたりも小説的だなと思うわけですよ。
カメラの使い方もすこし変わっているところもありましたが(特に後半)、まあダレることなく観れました。


キーラ・ナイトレイって・・・そうか、『ベッカムに恋して』にでてたあの子!
ずいぶん印象違うなあ・・・。
そして、ロビー役のジェームズ・マカヴォイがかっこいい。
いや、これはブライオニーじゃなくても惚れますよ。
少女のブライオニー役のシーアシャ・ローナンがかわいい。
この子があまりにかわいくて。それだけで観る価値があるくらいの・・・。
とはいえ、これは好みが分かれる映画だろうなあ・・・・おすすめの映画といっておりますが、好きじゃない方もいるかもしれません(と急に弱気になってみる)。わたしは映画館で観たかった(たしか今はなき新宿の高島屋で予告をやっていたのは覚えています)ので、とても満足しましたけれどね・・・後でもう一度ちゃんと観なおそう・・・。


今日はこのへんで。