はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 43巻 (講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著)『はじめの一歩』43巻 (講談社コミックス)
ようやく鷹村さんの試合です。。
一言で言えば、カッコイイ、鷹村さんがかっこいい。
追加事項は、宮田君の解説がかっこいい。
千堂さんの無知ぶりがかわいらしい(ひどい)。



鷹村さん、このホークというとんでもない相手にどう挑むのか・・・。
まずはオーソドックスな構えから。
鷹村さんのジャブ、ものすごい速いのに、よけられちゃう。
でも反撃できないくらいの高速のジャブを打ち続け、コーナーにおいつめますが。。。
ホークがロープつかんで左。
パンチは会長いわく、「分類できん」。
パンチがどこから飛んでくるか分からず、メッタ打ちされる鷹村さん。
コーナーに逆にはりつけられます。
ロープ背負う鷹村さんなんて・・・はじめてみた・・・。
大きいの一発もらって意識飛びますが、会長の声で意識取り戻してあぶない一発をよけます。
コーナーから、しかも逃げない!
「策なんてあるもんか。みんなが逃げろって言うもんだから意地になっただけだ」(木村さん)
「バカ野郎!時と場所考えろ。世界戦なんだぞォ」(青木さん)
この2人の台詞、わたしはもはや声優さんの声で再生できる残念な頭になりました・・・(アニメ見すぎです)。


とにかく、ボクシングの常識が通じない相手に、鷹村さんは理詰め。
かっこいい。ボディを打てば、ガードが下がるから、頭を狙える、ボクシングの基本ですよね。
でも、残念ながら、どんな体制でもパンチが打てるホーク。打ち合いで分が悪い鷹村さんなんて。。
変則パンチが読み切れない鷹村さんは、完全に意識飛んじゃってます。
うわ。。鷹村さんがまけ・・・るわけないよね??
「殴り合いの強い者が勝つ・・・原点やな」(千堂さん)
「冗談じゃない。その原点から進化して今のボクシングがあるんだ。鷹村さんが実践してるのは緻密で高度な近代ボクシングだ。喧嘩なんかが通用するものか!」(宮田君)
「ただの喧嘩じゃあないんだよ。+アルファがあるんだよ。よけ方も打ち方もその全ての反射速度が科学的に解析された近代ボクシングを根底からくつがえす」(伊達さん)
「『野生』とりあえずそう言っておこうか」(伊達さん)
ふうむ。。。解説ランキング(?)では、伊達さんがいちばんですが、宮田君も相当ですね。



会長は、アドバイスではなく、精神集中張り手!こんなはやいラウンドから。
痛えじゃねえか、と会長に食ってかかるあたりが鷹村さんですけれど。。



2Rも同じ作戦でいく鷹村さん。
そのかわりといってはなんですが、足を使う。
「じじいのボクシングは世界に通用するんだよっ!!」
わー、かっこいい。。
「毎日毎日馬車馬みてえに走って走ってバカの一つ覚えみてえに左だけ繰り返して・・・・なんのために!?このためだ!!」
円を描くように左を打つ鷹村さん。こんな鷹村さんみたことない!!
「レナードやハーンズもようけスピードがあったもンやが。ヘタすりゃ鷹村さんワイらの階級よりスピードあるで」(千堂さん)
「事実あるさ。あの人の動きにはオレだってついていけないかもしれない」(宮田君)
そんなに?そんなにはやいの?
スタミナ大丈夫?そっちも心配になりますが。
・・・けれどそれよりスピードが速いホーク!ころんと倒されてしまいます。
「数えんなつってんだ。ダウンなんぞしてねぞ。ちょっとこづかれて尻もちついただけじゃねーか!!」
「それをダウンと言うんじゃ。おとなしく8カウントまで休んでおれ!」(会長)
・・・え?知らないのこのひと??ダウンしたことないから。



「カウンターだった。ダメージが少ないハズはない。しかしそれ以上に精神的ショックが大きいぜ」(宮田君)
さすが打たれ慣れてる宮田君(ひどい!)、よくわかってます。
2人の動きに大きな差はないのに、鷹村さんが打たれてる・・・それは、一言でいえば、戦いの慣れ。
ホークは鷹村さん級の相手と戦った経験があるから、打ち合いに勝てる・・・そして再びダウンを奪います。
完全にダウンしちゃった・・・・でも会場の鷹村コールで、なんと立ち上がります!
でもまだ意識回復してない鷹村さん、ぎりぎりのところでパンチをよけて、なんとか意識回復。
あぶな・・・そして、前進しながらの堅実な左を打ち続けます。



「どうこう考える前に体が動いた。何千回も何万回も繰り返したパンチだ!」
「ワシの教えた左じゃ!!」
体勢を崩したホークがダウン!
わー、ここすごい好き・・・。
会長の気持ちが伝わってきますよ。自分が教えた左が、世界に通用する瞬間ですよ。
でも、すぐ立ち上がるホーク。
「鷹村さんのパンチもろて立ちよった」(千堂さん)
「ダメージダウンじゃなかったからな」(伊達さん)
「後ろに飛んでよけた所を押し倒すように入ったパンチですからね。しかし起死回生は間違いない」(宮田君)
この宮田の解説はピカ一・・・(どこまでも宮田君贔屓)。



しかもこれまでの戦いで、ホークの弱点が見えた鷹村さん。すごっ!!
ホークのほとんど水平のスウェーバックにパンチを打ち込むわけですよ。普通はそんなことできませんが、鷹村さんはできるんですね。。
けれど、そんなダウンじゃ気がおさまらない鷹村さん。
ホークも同じ。
「こっからはケンカだ。バカ野郎!!」
で、両者の左がヴァガアアア(でいいのかな?読めません)って当たります。
鷹村さんもノーガード。
ものすごい大振りのホーク!
「戻る前に打て!カウンターになる」(宮田君)
・・・カウンター信者ならずとも狙いたくなりますが、もともと鷹村さんって、カウンター信者だったかなあ(ボソ)。
いや、それはいいんですが。。
「くっそ。(大振りでもスウィングと体の戻しが速い)あれじゃカウンターは狙えない!」(宮田君)
うん・・残念だね。あくまでカウンターにこだわる宮田君、そんな君も愛おしいよ。地にこだわりすぎる碁をさす越智みたいだよ(ヒカルの碁です、ひどいたとえです・・・どっちにもごめんなさい)
でもこのときの宮田君の顔がいいなあ。かっこかわいい。



ショルダーブロックするも、とばされちゃう鷹村さん。
今度は鷹村さんの反撃。大振りの右。
「鷹村さんの戻りも速い。レベル的には―互角」(宮田君)
ほほう。その通りに相打ち。
「この老いぼれの眼に焼きつけさせてくれ。キサマの''力''が世界に通用するというコトを!!」(会長)
右が、マットに突き刺さります、リング全体を揺らすほどの衝撃。
ふたりともフルスイング。
「もの凄くレベルの高いケンカですね」(板垣君)
両者とも打たれたら打ち返すの攻防、というか防はない・・・ひたすら打ってます。
一歩と千堂さんの試合を思い出すような、そんな戦いです。



それで、4Rは鷹村さん優勢。リズムを取り戻した、というか、これまで押し込めていた力を放出してるんです。
ボクシングのスタイルを捨てて、素の自分に戻ってるという。
「自信満々のそのツラはケンカで負け知らずだったんだろうな。けどよ・・・アメリカにゃオレ様はいなかったからな!!」
でた!オレ様論!
このひと、いつからこんなオレ様なんだろう・・・高校中退して、20代前半でオレ様・・・一生オレ様・・・ですよね。。
いいんですけれど、かっこいいし、強いから!それに頭もいい!
そして、5R。両手を突き上げて、オレについてこいと会場にアピール!KO宣言!
わー。。。すげえなあ。
ほんとにこのひとに勝てるひとなんていないんじゃないかってくらい頼もしい。


わー、次がたのしみだなあ!世紀の一戦に決着つくか?乞うご期待!