はじめからレビュー!森川ジョージ(著)『はじめの一歩』45巻 (講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著)『はじめの一歩』45巻 (講談社コミックス)



ネタばれ注意!



もし、はじめの一歩をアニメからはいった方で、コミックスもっていらっしゃらない方いらっっしゃいましたら・・・これ、絶対買いな巻です!
はっきりいって、わたしはこの巻で映画化(実写)可能だと思っています。
それくらい、クオリティーが高いです。
木村さん対間柴さん戦は間違いなくベスト10にはいる試合でしょうけれど、これは試合だけでなく、会長と猫田さんのドラマがありますからね。
個人的に、昭和初期ってものすっごい好きな時代と言うか・・・この復興のこころ、いまこそ必要だと思うんです。。
しみじみそう思います。


さて。。
序盤は、お約束の理不尽大王鷹村さん大暴れ、なんですが・・・ここででてくる鷹村像は、後々までずっとでてきますからね。
チェックチェックだよ!
わたしが好きなコマはですね・・・おにぎり食べたときの鷹村さんの顔(p.27)
このやさしい表情というか、愛おしい顔すぎて。なんともいい表情です。なんか、こう、幸せそうな顔してて。
戦いが終わって、家族の下に帰って兵士みたいな顔ですよ(見たことないですけれど)。


その後の木村さんのお兄さんぶりがかわいくて。板垣君と一歩ひきつれて、お兄さんが板についてるなあ。
トミ子さんは、ずっと家ではナース服なんですかね・・・青木さんが出かけたっきり帰らないというのは、何日くらいなんだろ。。。
夜は帰ってきてるという設定で数日行ってたってことでしょうかね。だとすると、行商がつらいからトミ子さんに慰めめてもらってたってことですかね。。うーん。憶測にすぎませんがね。。
それにしてもほんとに青木さんがアホすぎて。
青木さん探しにいく一歩が新宿まできてかわいいったらないですよ。
アルタ前で青木さん探してるんですよ。寒いとかいって。
多分、ですけれど、西口へ行く通路あたりで青木さん売っていたんじゃないかなー。
青木さん、この行商のせいで精神崩壊してますからね・・・試合前寝られないというエピソードもありましたよね。
青木さんは意外と打たれ弱いというか。。。リアルな人間味があるなあ(おおざっぱなまとめ)。


それで、会長のところ(猫田さん宅)に2人で行くことになるのですが・・・この大雪!ぜったいありえない大雪!
しかも一歩おいてこうとする青木さん、サイテーな行動ですね(笑)!
はは!この2人ってほんとに兄弟みたいですよね。前に試合観戦してたときもそうでしたが、この2人のコンビって純粋に好きです。


会長と猫田さんの若いころ、ほんとにかっこいい。身長も今より高く見えませんか?
しかもですね、あの浜団吉さんもでてきますよ。そう、真田さんのセコンドだったあの方ですよ。
まあ、でもこの2人にはかなわない、といったかんじですね・・・それにしてもこの2人って、一見青木村さんっぽくないですか?
ライバルという意味では一歩と宮田君に似てますけれど、一緒に練習とか絶対しなそうじゃないですか?一歩と宮田君。
なんか一歩が一方的に宮田君好きすぎて、こういう関係になかなかならないと思うんですよね。
それで、米兵と団吉さんが戦うんですが・・・団吉さん負けます。
このころの戦いって、階級とか関係ないので、たいへんですよね。
試合が終わると、米兵がチョコレートとか、お菓子を配ります。配るというより、犬に餌をあげるみたいに投げる。
ひとつ拾うと、日本人の誇りを失うからといって、拾わない女性・・・それがユキさん。
ほんとにかわいいなあ。びっくりしちゃいますよ。
いや、2人ともほんとにイケメンだしなあ。
しかも、会長が賢い!
カウンターをもう知ってるんですよ。日本の拳闘ではなく、ボクシングっていうのをやろうというわけです。
どうやって情報仕入れたんだろう。。。
ともあれ、夜道で偶然またユキさんに会って、さっきの米兵にも会います。
この米兵がサイテー野郎ですが・・・これ、ホーク似てるというか、同じかもしれません。発想が。
だから会長が怒ったというのもあるかもしれないですね(鷹村さんの世界戦のときです)。
会長、クロスカウンターを打たれます!わ!すごい、もうこの時代クロスカウンターってあったんですね!
いつからあったんだろ・・・。
めちゃめちゃ打たれて、拳闘とボクシングの差を見せつけられた2人。。。
会長は行くあてのないユキさんを家に招き入れ、ついでに猫田さんもついてきて、奇妙な共同生活がはじまります。
この感じがなんとも戦後すぐの昭和という感じがします。助け合いの精神ですよ。。
っていうか、猫田さんはどうして家がなかったんだろう。。不思議。


それで、ひまわりを見て、元気ってかんじでいいですよね、って笑うユキさんに、2人、ほぼ一目ぼれ。
かわいいっ。この2人もかわいいっ。
ボケとツッコミの掛け合いも面白い。。
そのうちに、猫田さんとユキさんに異変が・・・・。
ユキさんは・・・広島からきた被ばく者だったんです。。
東京で元気をもらおうと、でてきたんですね・・・でも知られたくなかったと涙を流します。
それに対して会長は、聞かなかったことにするって。どんな男気!!惚れます!
ユキさん号泣・・・・わたしも号泣だよ!!
なんて泣かせる話なんですかっ!!ほんとに映画化!映画化!!(しつこい)
そして、猫田さんは、いわゆるパンチドランカーの症状が。
手がしびれたり、記憶がなくなったり。精神が削られるような症状・・・。
リンタクのアルバイトをはじめる猫田さんですが、その途中、発作が起きてしまいます。
もちろん、会長もユキさんもそのことを知りません。
それで、猫田さんは、米兵との試合を決意。ユキさんにもプロポーズします。
田舎へ行こうと。試合の後、返事を聞かせてほしいと。


でも、ユキさんがほんとに好きなのは、会長で。
会長もユキさんのこと好きだけれど、猫田さんが好きなこと知ってるから、そんなこと言えない。
3人の今の関係を崩したくないから。うう、青春ドラマじゃないですか。。
会長のほうがなんていうか、一歩ひいてるところが大人。猫田さんはけっこう押せ押せですもんね(このときは)。


猫田さんは、精密機械を狂わす「野生」をもってるから、米兵に勝つことももしかしたら不可能じゃないかもしれない。
でも、問題はそのパンチドランカーの症状・・・かなり深刻です。
猫田さん、限られた時間ってわかってるから全力で戦う決意固めます。。
ユキさんに事情をきいた会長、雨の中リンタクを走らせます。
そして、猫田さんが、自分の病気のこと、ユキさんの病気のこと、全部していたことが分かって、とにかく止めに行きます。
親友だから、何かあったら困るって・・・うう・・・友情万歳(号泣)。

・・・猫田さん、それなのに、倒してます!アンダーソン軍曹(米兵の名前です)を!
すげえ。カミソリのようなパンチですか。。いわゆる宮田君のようなストレートってことですかね(わたしの曲解です)。
でも、p.171の顔は、宮田君そのものに見えますよっ。すごいな、スピードスターだ!
零戦のような戦い・・・左をかいくぐってボディを打って、相手の体を「く」の字に折る。そして、急所を打つ。
「その所業電光石火―!!」(団吉さん)
なるほど・・・。技に名前がついてるってことは相当すごいな。。


けれど、軍曹は悪いこと考えていて、猫田さんはインターバルで熟睡・・・や、ヤバい・・・大丈夫でしょうか・・心配です。



続きはまた今度!