久しぶりに劇を観てきました。東京乾電池『誰か、月光 恐怖・ハト男』in本多劇場 下北沢

久しぶりに劇を観てきました。東京乾電池『誰か、月光 恐怖・ハト男』in本多劇場 下北沢

すみません、しばらくブログをあげずにいて。
ブログなんだからもっと頻繁にやろうぜ、と心に誓いなおしました。

先週木曜日、観てきましたよ、演劇を。
ひさしぶりですね。。。
昨年の唐組の公演以来でしょうか。いやあ、こういうアングラ(といって語弊ないですよね?)な演劇は大好きなんですけれどね。
なかなか時間がとれないのと、機会がないという言い訳。。。

ええとですね・・・筋の説明がとても難しいのですが、全員出演者は男性。
前後する部分が多々あると思いますが、ご了承ください。

とあるビルの5階の踊り場にやってきた便利屋とその友人から話が始まります。
便利屋の男性は何か悪夢を見ると言っておびえているのですが、それが何かよくわからない。
そこに同じビルの5階に住む絵本作家の男の家に転がり込んだ男性たちがやってきて、さらに漫画喫茶に通う男性もやってきて、彼らの話が次第に連続殺人の話になっていきます。
このハト男の話に終始していくというよりは、同じ階の会社員たちの話や、いざこざなどがあり、なかなか話がおさまりません。
結局、わたしは最後まで正直よくわかりませんでした!
現代劇とはこういうものなのかもしれませんが、わたしなりに解釈をするとしたら、恐怖におびえるのをたのしむ劇なんじゃないだろうかと。
突然客席が暗転したり(停電やら何やらで)、ハトのクルクルという声が聞こえたり、エレベーターの中から人影が見えたり、突然ドアが開かなくなったり。
殺人のような場面や盗撮ビデオが流れたりしますが、それもやけにあっさりと過ぎ去って行くのです。
突然盆踊り(すみません、なんという名前かど忘れしました)の音楽が流れたり、どたばたと舞台上を走りまわったり。突然長台詞が始まったり。
突然キレたり。

観ながら、次こそはもしかしたらハト男がでてくる!?とときおり恐怖に襲われました。それがむしろこの劇の狙いなんじゃないかと・・・。
はっきり言ってカオスでしたが、ただ、不快ではなかったです。むしろ快、愉快。
こういう演劇が好きだというのもありますが、いかにも理不尽なつくりといい、不穏な空気といい、夏の演劇という感じがして。
役者は柄本さんあベンガルさんなど(わたしのときは血野さんという方でしたが)、看板役者もでておりますし。
わたしは個人的に寺田という男役の岡部尚さんが好きでしたね。いい役だなーと思って観ておりました。
まあ、現代演劇っていうのは、無数にありますし、いろんな試みがされていることは承知しておりますが、ちょっと驚いたのは、役者の方が後ろを向いてセリフをいっているところですかね。現代劇でもどちらかというと前を向いてのセリフが多い気がしていますが、はてどうでしょう?
はじまりから後ろ向きので、それがびっくりと言いますか。

柄本さんの、空いてる演劇嫌いじゃないです、という挨拶が面白かった(笑)。客が三人とか、ほんとにありそうで、そっちのほうが恐怖ですよね。
平日にしては結構入っていたほうなんじゃないかなと思いましたが・・・きっと満席が望ましいんだろうなあ・・・。

でもまた観に行きたいな、東京乾電池の演劇、と思いました。嫌いじゃないんだな、やっぱり。
公演は残念ながら今日で終わりだそうです。

それでは次回は展覧会レポートなどを。