観てきました。『セザンヌ パリとプロヴァンス』展in 国立新美術館

観てきました。『セザンヌ パリとプロヴァンス』展in 国立新美術館

桜の花が咲きほこる時期に観てきました(結構前です)。
いやー・・・セザンヌづくし、でしたねー。
この展覧会はミラノとパリでやったセザンヌの展覧会の作品と日本にある作品を合わせて、さらにセレクトして展示した展覧会だそうでして。この前パリへ行ったときに観た作品もちらほらでていました。

何がすごいって、この展覧会はセザンヌの作品しかきていないんですね。
初期から晩年までを網羅していて、見どころはやはり初期の静物画や風景画、肖像画に・・・ってほとんど全部といってもいいかもしれません。
セザンヌは近代絵画の父などと言われますね。南フランスのエクス=アン=プロヴァンスという場所で生まれて、画家を目指してパリへでます。アカデミックな絵画によることもなく、また印象派の画家たちと接触はあるものの、一線を画し、形態や空間表現の描き方を研究し、独自の世界をつくりあげます。そのうちに世捨て人のように生まれ故郷のエクスに戻り、山やりんごなどを描き続けました。
画家は大抵変わった人が多いのですが、このひとも偏屈だったようです。
展覧会は6章構成で、初期から晩年までをまんべんなく網羅されています。
見どころはやはり、《3人の水浴の女たち》(パリ市立プティ・パレ美術館)や《りんごとオレンジ》(オルセー美術館)などでしょうか。
はじめてセザンヌを観るとか、セザンヌのことを一から学びたい、という方にはたいへんおすすめな展覧会です。
新しさや新発見の見地はすくないものの、よくまとまった展覧会だと思いました(えらそうな言い方ですが)。
ただ、すこし汎用な感じがしてしまったのは否めないかな・・・という気も。
それとカタログに作品解説が書いていなかった(一部のものには書いてあります)のが残念・・・2500円だすからには、やはり情報量も欲しいかなと・・・とはいえ、国内でこれだけのセザンヌ作品を観る機会はそうそうありませんので、もし東京近辺にいらっしゃる方はぜひ!
わたしももう一回行きたいなー。