観てきました!『トゥールーズ=ロートレック』展in三菱一号館美術館 

先週の土曜日に観てきました。

ロートレック、知ってる方も多いですよね。
個別の展覧会も多いですが、近代フランス美術の展覧会にはたまに登場するかと思います。ポスター作品も多いので、いろいろな印刷物などでも見かけることが多いかと思います。
ロートレックの人生を丁寧に追いながら、良質の版画が観られます(素描や油彩も一部あります)。
アルビというロートレックの生地にあるトゥールーズロートレック美術館の所蔵品と三菱一号館所蔵の版画が展示されていましたが、いずれもとてもいい刷りのものでした。
自作のメニューカードや招待状など、売り物になっていない作品がとても興味深かったです。それから、差し止めになった作品などもあったそうなのですが、その対処法がロートレックらしい。ロートレックって、貴族でものすごい金持ちだったらしいんです。何せ、彼がパリのリセ(高校)に入るのに、家族が引っ越してきてしまいますし、お母さんが城をもっていたりします。彼が生まれたのも城。家が城ですよ。スーパーおぼっちゃま。なので、差し止めになっても自主出版してしまうんですよ。すごいなあ。
36歳という若さで亡くなったのは、アルコールにおぼれたせいなのでしょうが、小さな身体が彼の寿命を短くしたのかもしれません。生まれつき身体が小さかったんですね。写真を見ると、等身がすこし一般の方とは異なります。
それゆえに、なのかもしれませんが、けっこうきわどい絵も多く描いています。ふつうのひとであったら、なかなか入れないような娼婦のいるところや、舞台裏など。また愛人関係や男女の関係なども多く描いており、それらを観るだけで、当時のパリの日常を知ることができて面白いです。
時代はすこし下りますが、ジャン・ルノワール監督の『ムーラン・ルージュ』という作品があるのですが、まさにその世界、という感じがしました。


三菱行ったことある方はご存知と思いますが、小さな小部屋がたくさんあるような造りの美術館です。
ですので、版画を少しずつ飾るのには適しているように思いました。ポスターを大きな部屋に飾った展示はすてきでした。

それとすごく力はいっていたのが、売店。混んでいてあまりみていませんが、女性が喜びそうな小物がたくさんありました。さすがはオフィス街にある美術館、女性のことをよくわかっていらっしゃる。


ホームページ、リンク貼っておきます。25日までやっているそうです。
それにしても、この美術館のHPは凝ってますよね。カーソルあてて動くたびにびくっとびっくりしてしまいます。

http://mimt.jp/lautrec2011/

それではまた!