バイエルン国立歌劇場『ローエングリン』観ました!

バイエルン国立歌劇場ローエングリン』観ました!


いやー、おひさしぶりです。毎日更新が目標だったはずが、ずいぶんと日にちがあいてしまって。
観に行ったの、先月ですよ、すみませんね。
午前中体調不良で仕事休んでおいて、満を持して(というのかな)行ったローエングリン
寝なかった自分に乾杯!(志がひくい)

はいはい、ローエングリンってなに、って方のためにwikiっときました。


リヒャルト・ワーグナーのオペラ。台本も作曲者によるもので、10世紀前半のアントウェルペンを舞台とする。以降に作曲された楽劇(Musikdrama)に対し、ロマンティック・オペラと呼ばれる最後の作品である。バイエルンルートヴィヒ2世が好んだことで知られる。第1幕、第3幕への各前奏曲や『婚礼の合唱』(結婚行進曲)など、独立して演奏される曲も人気の高いものが多い。

初演は1850年8月28日、フランツ・リストの指揮によりヴァイマル宮廷劇場で行われた。

wikipediaローエングリン」より転載)

ロマンチック、ですが、要は、王道「少女漫画」ストーリーと思ってくれてよいです。
主な登場人物は以下の通り。


ローエングリンテノール)白鳥の騎士。名前と氏素性は秘密だが、第3幕で明かされる。
エルザ・フォン・ブラバント(ソプラノ)ブラバント公国の公女。
フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵(バリトンブラバント公国の実権をねらう。
オルトルート(メゾソプラノ)フリードリヒの妻。魔法使い。
ハインリヒ・デア・フォーグラー(バス)ドイツ王ハインリヒ1世。


ブラバント公国の王が亡くなり、世継ぎのゴットフリートがいなくなり、エルザが容疑者とされてしまうのですが、夢にでてきた白鳥の騎士のことを語るエルザ。すると白鳥に乗った騎士がほんとにあらわれて、フリードリッヒと対決。勝利。
フリードリッヒの失脚に、オルトールトが悪知恵を働かせて、エルザに、ローエングリンの素性を明かすよううながします。
ローエングリンとエルザは結婚しますが、彼の素性を知りたくなるエルザ。それは聞かない約束だったのに、聞いてしまいます。
そして、彼はついに自分の口から素性を明かすのですが・・・・

一応ここでやめておきます。
実は、今回の脚本はすこしかわっていて、現代劇風になっているんですよ。
衣装もTシャツみたいなものだし、家や家具なども現代風。
ドイツ王がふつうにスーツででてきますからね(笑)。
ローエングリンは白鳥を抱えて登場しますし。
いや・・・乗ってこいよ、とちょっと思いました。ギャグにしかみえなくなってる残念な漫画脳なので。

この公演は、内容よりも、来るはずのスタッフ400人のうち100人が来ないという異例の事態で有名になっていたわけですが・・・なんと、主役がこない。
もちろん手術という話で、震災とは無関係のようではあるのですが。
主役のカウフマンが出演をキャンセルし、代役はヨハン・ボータに。
何が違うって・・・見た目。細身のかっこいいイケメンのカウフマンさんから、ふとめでどっしりしたボータさんに。

ええええええ!!!!少女漫画ですよ(違いますけど)、これ!!!!


まあ、歌がものっすごいうまかったんでよかったんですけど、まさかの、まさかの。
しかもその現代風の衣装が問題でして・・・ドイツでそのへん歩いてるおじちゃんおばちゃんに見えてきてしまう(笑)。
ダメだ、わたし、がんばれ、妄想力はたらかせろ、ってなって、ずいぶんと頭働かせました。


指揮者がケント・ナガノさんで、演奏はすばらしかったです。
実は、皇太子殿下が観に来ていらして、20席ほど先にお姿が。
殿下がいらっしゃると、立ち上がって拍手でお出迎え。お帰りの時も立って拍手。
マナーというか、すごいな、と思いました。みんな自然にやってるので。

席はめちゃ高かったんですが、知り合いの方にいただいたので、タダ・・・こんなことでもないとまず入れないです、庶民は。
まわりは結構年配の方ばかりで。
3時間近い公演もあっという間。殿下がいらしたこともあり、演奏はとてもすばらしかったです。
ほんとにボータさんうまくてわたしはびっくりしましたよ。
でもすこし痩せた方がいいですね(笑)。

実は、昨年ミュンヘンバイエルン国立歌劇場行ったんですよ。演題はバレエだったんですが。
すごく立派な劇場で、ミュンヘンのど真ん中にあります。
みなさんドレスアップしている中、たたずむ旅行者・・・まあアジア人だからええやろ、ってことで。
でも演奏もバレエも素敵で、クラシカルな劇場も素敵でした!
また行きたいけど、ミュンヘンへ行く機会ってあんまりないからなあ。
たまたまそのときは休職中で、仕事で調査することがあったから行けたのですが。

それから、結婚行進曲って、このオペラ由来ってご存知でしたか?
まさに入場シーンで、ジャジャジャジャーンってでてきます!
逆転してますけど、結婚式シーンで流れすぎてるので、本家みると意外な感じがしました。

もう終わっていますが、一応リンク貼っておきます。

http://www.nbs.or.jp/stages/opera2011/bayern01.html


ちなみに、ワーグナーは、ドイツ語読みだと、ヴァーグナーもっとがんばれば、ヴァーグネル。たまにヴァーグナーと表記されることもありますが、同じひとですよー。ドイツ文学とかやってる方は、ヴァーグナーって呼ぶ方が多い気が。
今日はこのへんで〜