今日もジェームズ・ボンドだよ!『ロシアより愛をこめて』

今日もジェームズ・ボンドだよ!『ロシアより愛をこめて

今回はかなりネタばれしております。


まあ、昨日『ドクター・ノオ』をレビューしましたが。
From Russia with Love。これは最初にジェームズ(あ、ここでは親愛こめてファーストネームで呼ばせていただいております)がロシア人女性の写真にサインして、秘書に渡すときにこうサインするんですよね。今回もジェームズはコネリー先生ですよ!コネリー、コネリー、マイラブ(何言ってんだ、アリーマイラブにひっかけているようでひっかけてません)。


いやー、なんていうか、前作に比べて、断然おしゃれ。前作のポロシャツには、正直、ちょっと、え?って思ったりもした。
今回は文句なしにかっこいい。秘密兵器もでるし。なにあのアタッシュ・ケース。ソブリン金貨とかナイフとか、いらねーだろ、いらねーな、このカバン、とか思っていたら、全然そんなことない。捨てる箇所がない。そういう意味ですべて連鎖したいい映画です。


旧ソ連とイギリスの対立がスパイものを生んだといっても過言ではないでしょうけれど。
それにしても何なんでしょう。犯罪組織「スペクター」。あの猫をなでる紳士を、パロディで見た方もいらっしゃるでしょう。
スペクターのNo.1と呼ばれてる人物です。スペクターについては、解説をちょっとご覧ください。

犯罪組織「スペクター」は、クラブ諸島の領主ノオ博士の秘密基地を破壊し、アメリカ月ロケットの軌道妨害を阻止した英国海外情報局の諜報員007ことジェームズ・ボンドショーン・コネリー)への復讐、それもソビエト情報局の美人女性情報員と暗号解読機「レクター」を餌にボンドを「辱めて殺す」事で両国に泥を塗り外交関係を悪化させ、更にその機に乗じて解読機を強奪するという、一石三鳥の計画を立案した。
(「007 ロシアより愛をこめてwikipediaより転載)


・・・どうですか、けっこうセコくないですか?任侠ものでもこんな設定・・・あ、あるか・・・。
美人女性情報員タチアナ・ロマノヴァ役のダニエラ・ビアンキはきれいだし、文句ない筋ですよ、確かに。多分この映画の唯一いちばんの問題をあげるとしたら・・・動機の部分ではないかと。もっとイギリスをどうにかするとかそういう目的ないのかなあ?あ、どこか別のシリーズで明らかになるかもしれませんからね、あまり言うのはやめておこう(急に弱気)。もっとスケールを大きく!って、言っても仕方ないんですがね・・・前作との関係もあるし。


それにしても、暗号解読機っていうのが時代を反映させてますよね。美人情報員というのも。
裏切り、尾行、暗殺、と、いろいろと要素があるのですが、イスタンブールへ行くというのもまたスケールがでかい。
オリエント急行がでてくるのもいいですよね。列車という密室空間の使い方もうまい。
あ、ここでも扉の使い方が場面の切り替えに役に立っていましたね。2室を行ったり来たりしてて。どっちかに座っとけよ、とちょっとだけ、ほんのちょっとだけ思いました。
まあ、現地へいくと大抵その土地の諜報員と接触しますが、前作も今回もよかったなあ。
うまいキャラの使い方というか、いいスパイスになって、ジェームズを助けてくれるケリム。
村にジェームズを連れていくのですが、そこでの戦いも面白い。村の女2人が同じ男を好きになって決闘するというこの若干ギャグ的な要素も好きです。
結局はジェームズが品定めするというわけのわからない展開も好きです。
そしてどんなときでも背広姿のジェームズも好きです。タチアナのベビードールとかかわいいし、無駄に着替えてくれてサービスしてくれるし。
そして、最後のアクションもよかったし。あのローザというおばちゃんがメイドコスプレ(違う)するのには、驚いたけど。あ、あのひともいろいろ魅せてくれたなあ。ほんとに脇役が秀逸なんですよね。最初のチェスの場面ではじまるところも好きですし。殺人鬼もいい感じ(いい感じに理性は残ってる)に狂ってます。


地下通路の使い方も秀逸。そういえば、前作でもトンネルみたいなところ抜けていってたな。これもスパイものに必要な要素かな?
そして、逃亡とヘリの追撃と、船の爆破。このへんのアクションはお金かけてますねー。前作の方がかかっていたのかもしれませんが。
まあ狙撃力もありますけれど、戦い方が頭脳的。このへんのスマートさが007のファンを虜にしますよね(わたしです)。


コネリー先生は・・・眉尻がとても長いです(どうでもいい報告)。
これを観て、わかりました。わたしはロードムービーや列車がでてくる映画が好きなんだと・・・。
好きしか言ってないな、今回・・・ほんとに好きなんです。

ところで、映画ではパンアメリカン航空がでてきますが、いまはもうありませんよね。今や映像で見てもわからない記号になってしまった・・・。
それでは今日はこのへんで。