映画レビュー!ヴィム・ヴェンダース『ランド・オブ・プレンティ』

映画レビュー!ヴィム・ヴェンダースランド・オブ・プレンティ


まあ・・こんな時間(以下省略)。。。。
ヴィム・ヴェンダース監督・・・好きでしてね。
ロード・ムービーの旗手といわれてる人で、『ベルリン・天使の詩』とか『都会のアリス』で知られていますよね?
じゃあなぜこれを選んだ・・・・!
いや・・・これが好きだから!
もちろん『パリ・テキサス』とかいろいろあるんですが、これが最近みた中で印象に残ったので。


アマゾン先生の解説。
イスラエルで育ったアメリカ人のラナは、亡き母の手紙を伯父ポールに渡すために10年ぶりにアメリカの地を踏む。伯父はベトナム帰還兵。9.11のテロ以来、アメリカを守ろうとひとりで警備を続けている。そんな彼らがアラブ人の殺人事件をきっかけに再会。ラナは遺体を家族に渡すため、ポールは事件の真相を究明するために、一緒に旅立つことに。


ふうん・・・・。
簡単に言うと、ロード・ムービーです。
この映画をわずか16日間で撮ったというのもすごいのですが・・・。
確かにあまり製作費をかけているようにはみえない!
音楽も割とチープ。
でも内容はわたしはとても好きですね。
意固地なおじさんとラナのやりとりとか。
わたしの勝手な偏見かもしれませんが、クルマに乗って、お互い前を向いた状態でいるときがいちばん素直になれる気がするんですよね。素直に話せるというか。
9.11に関係しているとはいえ、政治色はあまり感じられません。むしろ、アメリカ人の微妙な心の揺れを描いているというか。それはひとえにラナのおかげなのでしょうけれど、おじさんの心が解きほぐされていって。
まあ、結論をいうのはやめておこう。
さすがはヴィム・ヴェンダースという内容な気がします。
好き嫌い分かれそうですけれどね。


主人公の女の子がかわいいんですよ。
映像もあらいけれど、それがよくて。
よく小津映画の影響がみられるとかいわれてますけれど、小津映画って、安定感ありますが、この人の映画はすこし不安定というか、こわいところがあるというか。でもこわくないんですが(何がいいたい)。
映像的というか、心理的にってことです。
突然狂気にかわるとか、そういうことはないんですけれど、微妙な揺れがあって・・・。
あ、これは小津映画もそうなの?もしかして・・・。
映像的には小津映画ほど固定してはいませんがね。


まあ・・・そうですね、9.11の日にみるとか、ちょっと切ないけれどあったかい話が見たいときなどにいいのではないでしょうか。


続きはまた!