青池保子(著)『イブの息子たち』 1巻 (白泉社文庫)

青池保子(著)『イブの息子たち』 1巻 (白泉社文庫)

また書けてないのは・・・ウィンブルドンのせいですね・・・。
だめだ・・・・生活を改めねば。

さて・・・この漫画ですが・・・。
説明が難しいな・・・。
おお・・・文庫本には解説がカバー後ろにある・・・。

イブのあばら骨から間違えて作られた男たちの子孫、ヴァン・ローゼ族。仲間にしか愛情を抱かない特有の印は天使ドジエルが手を触れると現れる胸のバラ。何とそれが人気歌手ジャスティン、ピアニストのヒース、詩人のバージルにもあったのだ。3人は半信半疑のまま故郷アトランティスへワープし、アレクサンダー大王、モーゼとともに宿敵ムーのアマゾネス軍団を迎え撃つ!

え・・・。
わかります?これ・・・。簡単に言うと、歴史パロディなんですよ。
いろんな歴史上の人物がでてきて・・・・ただし男性の場合はほとんどがゲイ・・・!
ほぼすべての登場人物がこの3人をねらってるような・・・そんな感じです!
3人とも麗しいのですが、ジャスティンはほかの2人から愛されてます、はじめから。
ジャスティンはノーマルで女の子が好きなのですが、大抵うまくいってない・・・。
そして、大幅にギャグが組み込まれている!!
唇だのオカマが飛んできたり、ニジンスキーが白鳥になってふるえたり・・・。
え、意味が分からない?ええ!説明はできませんよ!!ミラクルギャグワールドなんで!
好き嫌いが分かれるというか・・・読むのにけっこう時間がかかると思います。
青池先生の漫画になれ親しんでるわたしでも、これがいちばん読むのに時間かかります。

たとえばですね・・・ナルシス登場の場面(文庫p.427)
「クイーン少年合唱団なんてどうかしら」
「こんな姿は美しいぼくにしか似合わないよ」
「チントンシャン・・・なんちゃって」

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まあ、絵を見ないとわからないというのもありますが。。。
でもコマひとつひとつが丁寧で、よくこれだけの登場人物をまとめたな・・・というところですごく感心します。
このヴァン・ローゼ族の設定もいまいち理解が・・・。
要は、男にも女にもなれるヴァン・ローゼ族。
アマゾネス軍団は、レズビアン集団。両者に関係はなかったのですが、ジャスティンをめぐって、なぜか抗争勃発。
それとともにジャスティンを狙うヴァン・ローゼ族・・・入り乱れてすごいことになってます。
まあ・・・読んでいただかないことにはこのどたばた感は伝わりにくい・・・。

そんなどたばた、わたしはとても愛してますよ。世界史好きにもたまらないと思います。
イメージはものすごく崩れますけれどね!
男の子同士のうつくしいキスシーンなど、別の見どころも満載ですが・・・。
これは明るいBL漫画とらえることもできますが、わたしにはこのBLシーンもギャグに見えなくもない。

読み応えのある漫画が読みたいってときにはぜひ!
文庫で3巻分ありますので。休日の夜長読むにはいいかもしれませんね。