本日は・・・・唐組第47回公演「ひやりん児」in明治大学

本日は・・・・唐組第47回公演「ひやりん児」in明治大学

行ってきました。明治大学。。。
紅テントといわれるテントの中で見る演劇。
いわゆるアンダーグラウンド的な演劇です。
唐十郎さんが作・演出です。ご存じの方もいらっしゃるでしょうか。
実は、今回の公演はすこし特別なものでして。
いつもは、東京、水戸、大阪等で公演されるのですが、今回、水戸芸術館が被災しているため、水戸公演ができなくなってしまいました。
それで、今回は、明大で公演されたんですね。
唐さんが明大出身ということもあるのでしょうけれど。


内容については、説明が非常に難しい・・・・!
このひとの演劇の説明は非常に・・・!
そうですね、キーワードは豆腐と水とルビーです。
何いってるの?と言われそうですが。見た方には、「そうそう」と言ってもらえると・・・。
作品のほとんどは唐さんの原風景といいますか、思い出がつまっているんです。
わたしはこれまで数本観てきましたが、大体そういって間違いないかと。
いわゆる台詞が多い台詞劇。
劇として再現するのでなく、台詞として思い出を語る(いわゆる回想)ので、それを頭で想像しなくちゃならないんです。
それがかなりたいへんというか。それをたどりたどっていくと、ようやくルビーと豆腐という意味不明な二つの言葉がすこしだけつながるんですよね。完全ではないんですが。
茅ヶ崎とか上野、浅草のような地名、個性的人物、ちょっと懐かしい小道具(大抵水槽がでてきます)。
それに熱い役者の方々。一度観たらとりこになる方も多いと思います。
このわけのわからなさにハマるというか。。
展開がわからなくても笑えて、すこしほろりとする話。

テントの中は、たたみというか、ゴザのようなものが敷いてあり、靴は袋に入れて、座って観劇します。
だんだん足がしびれてきますので、体育座りをしたり、あぐらかいたりするのがいいと思います。


今回はプラストークショーがありまして。唐さんと明大教授の金山秋男先生、それからあの中沢新一さんが。
なかなかすばらしいトークショーでして。
中沢さんのトーク力がすばらしくて。金山先生のまとめもよかったですし。
唐さんの創造力をうまくまとめていらっしゃる感じで。
中沢さんの分析によれば、今日的なものに通じるというこの公演。
かたいもの(ルビー)とやわらかいもの(豆腐)の遭遇とか、原発と日本の地震の関係ともいえると。
日本はなまずの上に乗っている豆腐のようなものでという比喩もおもしろかったです。
そして、プロペラが1号、2号、3号とでてくるのですが、それが原発というお話もでて。
唐さん自身は、この脚本を昨年書いたそうなので、実際にはそれを想定していたわけではないのですが。
ご本人も否定されてなかったですね。
水(沼地)から文化がわき出るという中沢さんの表現も興味深かったですね。

金山先生が、地震が新生だといういい方をされていたのも印象的でした。
こういう前向きな考え方がすこしでもできたらと思ったりしました。
水戸の公演が中止になり、こうして東京で、地震のことを考えて、なんとなく現代と通じるというのは、別の意味で実感していましたが。


原発のことがまた問題になっていますので、また海外記事もひろっていきたいところですが。。
というより、自分の知識整理も必要ですね。

とりあえず今日はここまで!