杜康 潤(著)『坊主DAYS』 (ウィングス・コミックス・デラックス、新書館、2009年)

杜康 潤(著)『坊主DAYS』 (ウィングス・コミックス・デラックス、新書館、2009年)


ええと・・・どうしてこれをといわれると・・・原発記事も漫画も探す時間がなくて、そこにあった漫画をとった。。。

でもですね、これ、わたしは『うんぽこ』って雑誌で読んでいましたが、面白くて好きでした!
坊主系エッセイ漫画とでもいいましょうか。。おうちがお寺という杜康先生・・・あれ、お名前も仏教っぽいというか。。
それで、お兄さんの修行僧時代を中心に、臨済宗のお寺の内実をさぐるという、なんともコアなエッセイ漫画!
巻末にはお役立ちマナーガイドもついている!実用書でもあります。

さて、修行のつらさ・・・地味につらい。お風呂が5日に一回、食べ物はすすったり音を立ててはいけない、ふとんはたった一枚、畳一枚分のスペース。
起床3時とか・・・つらい・・・。
面白いのが、薪わりをするところ。
老師といわれる、えらい方、ご老体なのに、すぱんと見事に薪が割れる!すごいですね。
これも薪作務といわれる修行だそうでして。やはり禅の修行なのですね。
それと托鉢。これもつらい。。時速8キロで歩きながら、お布施をもらうのだとか。。
街にたまに托鉢するひとがいますが・・・実は托鉢免許証というのがあるらしいです!
しらなかった!登録番号ですぐに本人確認ができるという、まさに免許証!


知客(修行道場の責任者)がラスボスにたとえられたり、ちょっとオタクな雰囲気もかもし出されていて、単なるエッセイ漫画とは一味違う気がしました。
そしてやはり禅問答がすごい。。
何が交わされているのかわかりませんが、幻覚がみえるほどの厳しい修行・・・。でもだんだんに真理に近づいていくのだというからすごい。
常人にはちょっと想像できない世界です。。
こんな修行をする宗派ばかりではないと思いますが・・・禅宗系はすごい!
内容はみっちりはいっていますが、絵がかわいらしくて、わかりやすいので、とっつきにくさはないですね。
ちょっとした仏教豆知識を得たい場合にもぜひ!


ああ、中途半端なレビューですみません。