本日のレビューは・・・フランス・ドイツの原発報道などその3

本日のレビューは・・・フランス・ドイツの原発報道などその3


この見出しもすっかりおなじみになりましたね。。。
新しいニュースはないかな、と探してみました。。
もちろん、全部は追い切れていませんが。。


おなじみ、あの名高い『ル・モンド』誌より



La reconstruction après le séisme, un enjeu pour la mafia japonaise


(Antoine Bouthier記者の記事)



「震災後の再建、日本のマフィアに賭けられたもの」

http://www.lemonde.fr/



うん?これは、なに???
なんと今回の震災で日本の山口組が救助活動をしていたという記事です。。
ジェイク・エイデルシュタイン(Jake Adelstein)さん、でいいのかな。。日本のマフィアを専門としているアメリカ人の方がいるみたいです。
その方によると、阪神淡路大震災のときにも、救助活動を行ったのだとか。。
彼によれば、「ヤクザは暴力団と言われているけれど、任侠団体だ」とのこと。
なるほど。。。
なぜか『週刊大衆』さんや漫画『ごくせん』までもが引用されています。。大丈夫か、ル・モンド・・・・。
すごいな。。




単に彼らを興味の計りにかけるように、彼らの人間的救済活動をみたくないのです。つまり、「彼らは同郷人を助けようとする欲求に駆りたてられているのだと思う。なによりもまず、これこそが人間であり、彼らの家族はこの震災で苦しめられているのです」と、エイデルシュタインさんは言っているそうです。


うん。そうですね、その最後の点については、みんな同じ気持ちですよ。。





もうひとつ、『ル・モンド』誌から。

アレヴァがMOX燃料をフランスから日本へ持ってくるのを環境論者たちが反対??


http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/03/25/les-ecologistes-s-opposent-a-l-envoi-de-mox-par-areva-au-japon_1498589_1492975.html


何だと・・・
まず、MOXって?


MOX燃料(モックスねんりょう)とは混合酸化物燃料の略称であり、使用済み燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4〜9%に高めたものである。主として高速増殖炉の燃料に用いられるが、既存の軽水炉用#転送 燃料ペレットと同一の形状に加工し、核設計を行ったうえで適正な位置に配置することにより、軽水炉のウラン燃料の代替として用いることができる。これをプルサーマル利用と呼ぶ。MOXとは(Mixed OXide)の頭文字を採ったものである。

WikipediaMOX燃料」より転載)

ああ。。なるほど。プルサーマルか。
で、アレヴァって??



アレヴァ(仏:AREVA SA、Euronext: CEI )は、フランスに本社を置き、フランスとドイツを拠点とする世界最大の原子力産業複合企業。ユーロネクスト・パリ (CEI) に上場する持株会社で、傘下に原子力産業企業を抱える。

Wikipedia「アレヴァ」より転載)




なるほど、会社ですね(おおざっぱ)。。


記事によると、3月24日に環境保護団体の「グリーンピース・フランス」という団体が表明して表に出たようですね。
福島原発3号機のものと同じもの(プルサーマルを利用していますということ)だから、危険ではないかと、言われているそうで・・・。
4月4日に日本に来るのか・・・。いや、わからないですけれど、政府とか反対しないんですか?
この団体の情報より、ちゃんとした情報が知りたくもあります。。



プルサーマルについては、明日また書きます。。。ここで書くとものすごく長くなるので。。





あとは、日本で言われてる記事が多いですね。。
たとえば、福島原発に真水をいれはじめたニュースとか。
『メトロ』誌より。
そう、真水は、ここではl'eau claireという言葉を使っていますね。
「澄んだ水」くらいの意味だと思っていましたが。。海水が濁っているとかそういう意味ではなく、塩分などが入ってない水、くらいの意味でしょうね。。
映像が少々衝撃的ですので、ご注意を。。


http://www.metrofrance.com/info/direct-japon-de-l-eau-claire-pour-arroser-les-reacteurs-et-limiter-la-corrosion/mkcy!XsyyGpeic5T72/





次に、ドイツの有名な新聞、『ツァイト』誌を見てみましょう。

福島第一原発3号機における重大な損害があると思われる」
という内容の記事。
Vermutlichという推定の言葉を使っているあたりに、正確な情報であるようなことが伺えます。
どうして、高濃度の放射線量の水が検出されたのかについては、はっきりしたことがわからない、としていますし。


管総理の言葉も記してありますね。

Wir müssen weiter auf der Hut sein.

「われわれはまだ用心しなければならない」

そうです。。まだまだ気が抜けないのは確かです。
3人の負傷者についても語られております。
なるほどさすがは、高名な新聞だけあって、情報も確かですし、文体もすばらしい、とへんなところに関心してしまったり。。


http://www.zeit.de/gesellschaft/zeitgeschehen/2011-03/japan-atomkraftwerk-strahlung






ドイチェ・ヴェレ」では、「管総理、原発について謝罪」とあります。
会見を聞いた感じとは、だいぶニュアンスが違うように聞こえなくもないですが。お悔やみ、お詫び、くらいに訳しておくといいのかもしれません(自分宛)。
福島の方々の30キロ圏内自主避難のことなど、事細かに書かれております。


さ、最後に怖いことが書いてある。。。


Andere Atom-Experten meinten aber auch bereits, der Super-GAU sei schon da, eine Kernschmelze habe schon stattgefunden.

他の原子力研究者は、すでに、Super-GAU(größter anzunehmender Unfallのことだと思います・・特に原子炉での想定できないほどの大事故ってことです)が起きており、すでに原子炉溶解が始まっているのではないかと考えている。。。と
GAUは、größter anzunehmender Unfallのことだと思います・・特に原子炉での想定できないほどの大事故ってことです。それにSuperがついているので、それを超えるということですね。。
今、原発事故のレベルとしては、レベル5とされておりますが、レベル6を超えてそれ以上という推定なのでしょう。。


http://www.dw-world.de/dw/article/0,,14944035,00.html




これ以上、暗くならないために・・・・ちょっと別のニュースを。。
パリの有名な劇場、シャンゼリゼ劇場で、日本のためのソワレをやるそうです。
4月20日20時からです。



フランス赤十字社経由で、日本赤十字社に寄付されるそうです。



メンバーはこちら。
Sylvie Guillem, Nicolas Le Riche, Akram Khan, Natasha Parry, Lambert Wilson, Guillaume Gallienne, Rolando Villazón, Hiromi Omura,Renaud et Gautier Capuçon, Sayaka Shoji, Martha Argerich, Nelson Freire, Momo Kodama, Bartabas...

プログラムはまだ発表になっていないようですね。
うん、シルヴィ・ギエムって、バレエダンサーですよね。。バレエ。。みたいなあ。。
行くこともかなわないですが。。日本の方々も何人か出られるようですね。




http://www.theatrechampselysees.fr/saison-detail.php?t=7&s=201



それでは、週末、みなさんもお忙しいことと思いますが、息抜きをして、ゆるゆる過ごされるといいのではないかと。。
PCのやりすぎも身体にさわりますのでほどほどに。。わたしも通常の半分くらいの時間しかやっておりませんよ。。
たまには青木村さんのように、友人同士でおばかさわぎをする週末もいいいのでは?
というわけでまた明日!
みなさんのもとにひとつでもいい知らせが届きますように。。