はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 39巻 (講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 39巻 (講談社コミックス)



ネタばれ注意!


そんなわけでですね。ひさしぶりに心落ち着けて、レビュー書きたいと思います。

ゲロ道との試合でしたね。。
「かませ犬」。。。
8戦8勝5KOの戦績で、もうチャンピオンと戦うのは速すぎる=無名で打たせるボクサーゆえ、格上のボクサーが迎え入れた→かませ犬ですが、結果うまいこと勝ち進んできた→一歩と対戦。って流れです。

一歩との対戦はゲロ道にとっての世界タイトル以上の夢、最終目標。

はあ、なるほど。
一歩も、はじめは後輩と戦うことに躊躇していましたが、ボロボロになりながら、自分を目指してくれたことに精いっぱい答えようと、全力で戦うことを決意。

作戦は、デンプシー・ロールは使わない作戦。



「チャンピオンとして真っ正面から受けて立て!その上で、''力''でねじ伏せてみろ!!」




これが会長の作戦。確かアニメ版でも、この言葉が予告として使われたりしてましたよね。
ふう、力でねじ伏せるのか。完全勝利だね。。
実験台になってた青木さんがグロッキーだからね。。かなりすごいだろうね。

こ、このページの木村さん、女の子顔だな。。板垣君もかわいいけれど(p.32とくに真ん中)。
なんかこの2人だけ切り取って引き延ばしたいな。。
ちょっと線戻った気がしますよね、このへんでとどめててくれるとありがたかったんです(個人的に)。。ジョージ先生。。
みんな感傷にひたっていますが、一歩は、これから戦うのは「ハンマー・ナオ」選手と、割り切ってますね。
ゲロ道もそうですね。


「先輩には感謝しています。自分にボクシングのイロハを教えてくれてしかもベルトまでいただけるんですから」


「い、いやそのですね、感謝する必要ないと思います。確かに一緒に練習した時期はありましたけれど、でもですねボクは・・・・ベルトの奪り方は教えてないですから!」


おおー。どよどよ。
かっこいいなー。ここの一歩ほんとにかっこいいなー。そりゃ、1ページ使って、背中あわせにしたシーンにするよね。

一方で、かませ犬には自信ある青木さん。
でも、思いっきりダウンしちゃってる。。。さすがだよ、この1コマ。。(p,50)
多分こんな格好許されるの、青木さんくらいだよ。
カエルパンチで何とかダウン奪うんですけどね。。観てる木村さん、鼻水でてるよ!!ぶちゃいく顔だよ、鷹村さん!!
そのあと、判定っぽいので、多分めちゃ苦戦したんでしょうね。



で、本題。ゲロ道も怖いんですよ。。一歩が。
試合前のゲロ道の嘆きというか、叫びが、なんとも悲しいですよ。。


「『自分は強くなりましたよ』と幕之内先輩にどうですかって一発一発報告したいんです!!」



でも、自分の限界を知ってるわけですよ、ゲロ道は。。打たれるボクシングだから、選手生命が短いことを。
これが2年間の努力の結晶なんです。。うう。。がんばれ、ゲロ道。
でも、わたし結構この八戸拳闘会の会長好きなんですよね。。



「おめはきっと最高の試合ばする。けんどワシらはその上で勝ってほしいとベルトさ奪ってほしいと願っている!」



ってね。。結構青森弁がきついですけど、かっこいいし。。
若い時にはいいボクサーだったんだろうなあ。年齢的に宮田父とはやってないかもしれないけれど。。

もうね、初めから一歩の勢いがすごい。。横殴りでダウンですよ。。
開始30秒で。。
青木さんがマジ顔で登場しますが、お約束ギャグで目玉とびでたり、そんな余興(余興いうな)はさみながら。。
解説もひどいですよ。



「見下ろすチャンピオンのこの表情!格が違うんだよとばかりの厳しい表情を後輩に投げつける」



・・・格がね。。でも一歩はそんなこと考えてないと、思う、よ?ね?

やっと立ち上がったゲロ道、クリンチするけれど、無理やり突き放す一歩。
ゲロ道のパンチを全部よける一歩。。



このものすごい戦いの緩急をつけてくれるのが青木さんなんだけど。。
「間柴だ!クミちゃんとつき合ってるからいつの間にか間柴がとりついちゃったんだよ」
え、つき合ってたの??


ま、一方、鷹村さん。。
「オレには悲痛な顔にしか見えねえよ」



うう。。はやいとこ試合を終わらせたいという、そんな一歩の想いを知っているんですね。
ついに深層心理まで読み始めた鷹村さん。。解説はすべてまかせたよ。。。
あ、そういえば、この巻はカラーがはいってますね。
リッチな巻だなあ。。
昔、某漫画で、アニメになったときに血が赤いとお子様にリアルすぎるという理由で、黄色とかに変わってたことありましたが、ここではきっちり赤ですね。ま、アニメじゃないですしね。。



もとい。



一歩は勝ちを焦って、真正面から攻めます。一方、一歩のカメ作戦で挑むゲロ道。。
ゲロ道、一歩のボディーが動いてないことを知ります。
なるほど、そこを攻めようというわけね。
自分のパンチが当たると確信したゲロ道。
ここで1R終了。。
インターバルの間に、即効性のボディーブローがある、とゲロ道が八戸の会長から言われます。
ソーラー・プレキサス・ブローです。
みおぞちってことですね。ああ、八戸の会長、ものすごいなまってるのに、カタカナ言ってるところがいいな。。
やっぱりこの人相当すごかった人だろうな。

横隔膜うてばすぐに効果があらわれて倒れるらしいです。そうなのか、試してみたくないけれど、ちょっと押しただけでげほげほしてしまった(試したのか)。

けどね。。一歩のブロックをどうやって崩すかというと。。
手のひらで広げるという反則技です。
汚いといえば汚い。。でも、注意されなければやっていいといえばいい。
プロの世界ですからね。。
むしろ巧い、といえると会長も言ってます。
「小僧が甘いのだ」と。
そして、鷹村さんいわく、即座に言われたことを遂行できる強靭な足腰をもってると。。、「ゲロ道なりにボクサーとして濃密な時間を過ごした証拠」だと。



わたしが結構感じ入ってしまったのは、ここ。

震えてるゲロ道のお母さん見つけて、木村さんが「オレのタイトルマッチ観にきた親父達もああだったんだろうな」って振り返るところです(p.159)。
うう、思い出しちゃうよね。。このちっさい画面で、つぶやいてる木村さんがいとおしく感じますよ。。



ハ・ン・マー
ハ・ン・マー
ハ・ン・マー
ハ・ン・マー
ハ・ン・マー


そんなこんなで、勝手に感じ入っている間に、ハンマーコールですよ。。
ノーガードでゲロ道を迎える一歩。。
覚悟きめたんですね。。
逆転のリバーブローですよ。。ダウンですよ。


「キミは負けるコトをまだ知らない!ボクが教えるよ。山田君!!」



続く。。わー、すげ。。。今回、すげーなあ。強いなあ。一歩。。。





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