中野 京子 (著) 『怖い絵2』(朝日出版社、2008年)

中野 京子 (著) 『怖い絵2』(朝日出版社、2008年)



今日は一歩を書く時間がないので。。時間がないから、美術本レビューというのも間違っている気もしますが。。

だいたい、2のほうだけあげるのもへんですけれど。。
怖い絵。大抵、絵は怖いです、よく見ると。。それを改めて教えてくれる一冊。。。

20点怖い絵があがってます。
怖いの基準が何かという問題もありますが、ああ、こういうのは確かに怖いなと、説明をきいてわかる場合と、見てすぐ怖いというものがありますよね。
怖い題材ってなんでしょう。死、幽霊、そして、人々の妄想も含まれます。。

ポール・ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
1833年、ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
ちょっと画像をもっていないので、検索してみてください。

ま、これが怖いというのはわかります。怖いですよ、薄暗い所でこれから処刑されるという場面ですから。
でも、ミレーの《晩鐘》(1857-58、オルセー美術館、パリ)が怖いですと?
農村ののどかな風景の中、男女夫婦がお祈りしてるだけですけれど・・・。
これを怖いと思ったのは、サルバドール・ダリ。あのおかしなシュールレアリズムの画家です。
彼が勝手に(と決めつけてはほんとはいけないのですが)ミレーのこの絵に恐怖を感じたんですね。。半分妄想、半分本気。
美術を全然知らないという方には、非常におすすめですね。
怖いってなに?絵って怖いの?この絵の背景は?
そんな疑問に答えてくれる一冊ですね。
あ、1から買った方がいいかもしれませんが、とりあえず先に目を通した2のほうからあげます。
著者の中野さんの文章は、非常に読みやすく、絵の描写が簡潔で見習いたいですね。。
わたしの一歩レビューも、こうありたいもんです。。



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