藤田 令伊 (著) 『現代アート、超入門!』 (集英社新書 484F)

藤田 令伊 (著) 現代アート、超入門!』 (集英社新書 484F)

・・・一歩のレビューがまだ書けないので、かわりにこちらを・・・。
いろいろと精神身体的疲労で、なかなかそちらに手が出せませんで。。
たぶん週中頃までにはアップできると思います。

もとい、現代アート。。。
現代アートがわからない、という方、けっこういらっしゃると思います。
かくいうわたしも、わかりません。
それでいい、わからなくていいと思わせてくれる本でしょうか。
ためしに、シュミレーションしてみましょう。
マルセル・デュシャンの絵を見る→ちょっとおもしろいけれど、わからないから本でも読むか→デュシャンの本を手にする→「????」→入門の本を手に取る→一から美術史をやるのか・・・・やはり、この小難しい話に到達するには時間がかかるな・・・・→あきらめ
こうなります、たぶん。。。
おそらく、美術に興味のない方でしたら、デュシャンの本読もうと思っても、「なんじゃこりゃ」となってしまうと思います。ええ、そういうものです。かなり小難しい話が続きますから。いえ、難解な解釈というのがあるのは確かで、そう論じるのが現代美術のある意味定石なんです。
ですが、美術館へいくと、やさしいおねえさんがトークしてくれたりして、「わたしもわからないんですー」なんていわれると、ちょっとうれしかったりして。。わからないのが許されたという、へんなうれしさなんですが。この本を読むとそれに近い感覚が味わえるかもかもしれません。
通常ですと、こういった類の本は、従来の美術史的観点から読み解く、最初の一歩、といったかんじでしょうけれど、これは、わからない、が前提。
そう、わからなくていい!なんて元気づけられる本なんでしょう。。
しかも、そのデュシャンの話ものっています。
もし現代美術に興味があるけれど、ハードル高いな、なんて思っている方にはおすすめです。
しかも、文体もわかりやすいですね。アート関連のエッセイを書いていらっしゃる方のようで。



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