はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 15巻(講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 15巻(講談社コミックス)

ああ・・・また消してしまった。。信じられない。。

ネタばれ注意!

伊達さんの試合は、あっという間に終わります。
一歩とのにらみあいとか、いろいろありますが、今回は、それよりも宮田君が出てきます。
タイへ行った宮田君。けれども、華々しくKOを飾った一歩と違って、宮田君の試合は、雑誌の小さな記事にしか載っていません。しかもホームデシジョンで、ドロー判定。。

「つれーだろうな。まわり中敵だらけでよ。アイツ本来天才の器持ってんのに・・・」
木村さん、いいひとですね。。

さて、舞台はタイにうつって、そのドロー試合。。なかなか納得できない川原ジム陣営に、ヤジと瓶がとんできます。
そのときの宮田君。。。女子のように繊細なお顔立ち。。

「アイツが5位を相手に華々しくKOを飾ったというのにオレはタイまできて無名の選手とドローか・・・天才とか華麗だとか言われてデビューして・・・一体・・・何やってんだ」で、拳に涙ではなく血がポタっと。。
ああ、なんてはかない顔なんでしょう。。

宮田父のサングラスがそれにしても似合ってますね。。
「ボクサーという職業を選んだために・・・18歳にして若者の権利を自ら放棄してしまった」一郎君。。
父の心情がよくあらわれてますね。。
で、次の試合がきまります。ジミー・シスファー。10戦10KOの強豪です。
要は、かませ犬として指名された宮田君。。
宮父は、いつのまにか成長した息子を心配し、階級を上げ、本来の力が発揮できるようにするつもりが、宮田君は断固反対します。一歩との対戦のためです。

「この世界に入った時なんの不安もなかった。頭の中じゃ世界まで一直線の道しか描いてなかったよ。だけどその道の前にアイツが割り込んできたんだ。それをよけちまったらこれから出てくるヤツ全部よけちまうよ。そんなコトしてたらどんどん遠回りしちまうよ」
「減量から逃げて!目の前の敵から逃げて!世界になんかたどり着けるものかっ!!逃げるものか!!オレはチャレンジャーなんだから・・・!!」


名台詞認定です。。このときの宮田君の表情もとてもいいです。決意を固めたかんじで。
ところが、宮父いわく、カウンターが通用しないと。。間柴戦で気がついたことは、宮田君のパンチが軽いということ。。
けれども、宮田君は、
「気づいていたよ。自分のパンチの質くらいわかっていたさ。だけどオレはこの拳に頼るしかないんだ!!リングに上がったらこの2つの拳で戦うしかないんだ!!コイツがオレを裏切ったなんて認めちまったらもうオレは戦えないよ・・・」
なんという決意。。宮田君は、ボクサー生命をかけて、この試合に臨むつもりです。
ここで、パヤオ(日本語ができる、唯一宮田君と話しているっぽいタイ人のボクサー)の弟チャナがでてきます。かわいい男の子です。
しかも宮田君ファン。。。いいとこ眼つけてますね(森川先生もチャナも・・・何様なんだ、わたし・・・すみません)。
すごいカウンターがみたいというチャナの言葉をきっかけに、カウンターを超えるカウンターの発想が生まれます。
パヤオ相手に、なんとか形をつくった宮田君。。けれども、やはりジミーは強い。。
試合前からナーバスになる宮田君。。
なんたって、賭け率30対1ですから。。
「まさにおあつられむきのかませ犬ってやつか。カッコつけて日本飛び出してきて思い知ったコトといえば自分の小物ぶりだけだぜ。なんてザマだ!控室でコンセントレーションもできないなんて!!」
(ようはビビってるだけじゃねえかよ)
・・・宮田君でもこんなになっちゃうんですね。。
けれども、前評判悪くても戦っていた一歩のことを思い出し、決意を固める宮田君!!

・・・ところが、宮田君必勝パターンとは違い、苦戦、3Rでダウンを奪われ、ジョルトを打つことを決めた宮田君。。ジョルトは体ごと打ちつけるパンチ。それをカウンターに応用しようというのです。
失敗すれば、ボクサー生命を奪われます。
右フックにあわせて、ジョルトを打つ宮田君!!けれども、ジミーのパンチが当たり、ダウン!!
なんとか立ち上がるものの、意識混濁状態です。
そこで、3R終了。。
おまけに、スコールのような雨の音がきこえるという。。鼓膜が、鼓膜が破れてしまいました。
もはや続行不可能と思われましたが、宮父が、アドバイスを送ります。
「カウンターを成功させる重要な要素は2つ!!タイミングとハートだ」と!!

なんと、宮父が一度東洋太平洋チャンピオンのときに失敗したパンチ、それがジョルトだったんですね。
宮田君もお父さんと同じ壁にたちはだかったのです。
そして、宮田君が左アッパーを打ち、前のめりによろけたところに、フィニッシュブローを打つジミー。
まさしくカウンターチャンス!!
ボクサー生命をかけた一発。。ありったけを込めた一発です。立ち上がれるわけがありません。
なんと、KO勝利です。
暴動が起こるかと思いきや、意外とあたたかい拍手で退場できた宮田君。。それは宮田君があまりにボロボロになりながら戦ったからでしょう。
そして、チャナが、「オメデトウ イチロー!!」といったときに、ガッツポーズをして、笑ったんです!
イチローが笑った・・・」
よかったね。。カウンターのコツは、タイミングとハートだぜ、と、チャナに教えます。
ああ、この場面好きです。。

ほんとに何度読んでも感動できる15巻。。宮田君ファンならずとも、必見の巻と思います。


ん?と疑問とというか、気づいたことが2点。宮田君が、パヤオになんでみんなが陰口たたいてんだ、とバンと壁をたたきながら、パヤオに言いよる場面。。。ランディーのときの予型(いいよるのはランディーのほうですが。。)??
そして、ジミーとの戦いで、アッパーからのフィニッシュブロー。。。あれ、これもランディー戦の予型??もしかして、はじ歩はどこからが境目かわかりませんが、予型論的に後半の物語を暗示する構造になっているのでは・・・???とりあえずこの考察はのちにじっくりしたいと思います。


お買い上げはアマゾンで!


前回の答え(反転すると答えがでます)
66.練馬駅
67.(たぶん)ハンバーガー
68.指定席Bで2万円
69.ジュースの紙(っぽい)容器
70.カウント7

今回のクイズ!
71.宮田君の雑誌を見てるときの木村さんのトレーナーロゴは?
72.ドローになった宮田君の相手の名前は?
73.宮田君がロードしてたビーチ名は?
74.宮田君の身長は?
75.宮田君、試合当日何ポンド?