はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 14巻(講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 14巻(講談社コミックス)

ネタばれ注意!

さて、一歩と伊達とのスパーの続きです。

1R。なかなかペースのつかめない一歩。けれども、伊達の打ち合いでだんだんと試合カンをもどしていく一歩。ちなみに、伊達さんはヘッドギアつけない主義。たぶんですけど、鷹村さんもつけない主義な気がします。
伊達が「魔法のパンチ」という謎の言葉を残し、2Rへ。
結局1Rではコークスクリューブローはでませんでしたが、なんと、それを一歩は野球の「シュートボール」に例えていますが、そのピッチャーが青木(p.27)!ネタばれになりますが、後に、野球少年だった青木村が野球するところがでてきます。。。もしかしたら、これはその伏線だったのかもしれませんね。。一歩、野球知らないはずなのに、ここではシュートの解説までしちゃって。。試合終わったら忘れてしまったのでしょうかね。。。

で、ものすごい速いウィービングで伊達のパンチをよける一歩。
キャリアの差からか、ついにコーナーに追い詰められ、伊達のコークスクリューブローが飛び出します。
ブロックしようとしますが、心臓を打ち抜かれ、左のブローをよけようとしますが・・・・動きが止まってしまった一歩!そうです。ハートブレイクショット!!
体が9の字に曲がって、ダウン。。。気絶に近いものがあります。
10カウント前に立ち上がる一歩。けれども、またハートブレイクショットを打たれてしまいます。
「なんらかの作用で動けなかった」一歩。そう、強打で心臓を打ち抜くことでその活動を止めることができるというのです。。ピンポイントブローの中でも難しいといわれるパンチ。
スピード、強度、角度、全てが伴ったパンチでなければ打てません。
結局、6回もダウンしてしまった一歩。。けれども、一方の伊達も手があがらないくらい一歩に打たれていました。
一歩とゲロ道は、あの、宮田君と語り合った土手で、一緒にパンをほおばって、スパーを思い返します。。1コマだけ、宮田君がでてきます。。ちょっと黒髪のアッシュ(BANANAFISHです)っぽいというか、ちょっと影ある宮田君です。
一歩とゲロ道の会話がいいですね。。いじめれっ子のゲロ道が、一歩に相談するんです。
11年もいじめ続けられた自分のことを語る一歩。。。
「好きなコトができてそれに打ち込んだんだ。もうそればっかりになっちゃってね。だんだんと周りのこと気にしなくなって。気がついたら周りの方が変わってた」
「そ それっていったい・・・なんなんですか!?」
「ボクシング!」
このときの一歩の表情がいいですね。。ちょっと照れくさいけれど、誇らしげな。
ここは、ほんとにいい場面ですね。いかにも男の子らしい話なんですが、その悩み方がなんともいえない青春という感じがします。

「先輩は全国のイジメられっ子のあこがれです!!」

この台詞もいいですね!

鷹村の一件(オンナに会うためにスパーにつきあわなかったこと)などあり、一歩の試合の話がでます。
木村さんがさりげにバッグから雑誌取り出すところがいいです。。個人的に。。伊達が近日チャンピオン返上との記事に焦る一歩。
そこへ、試合のオファーです。相手は、フェザー級ランキング5位の沖田佳吾!!昨年の全日本新人王です。無論、ランキングがあがれば、伊達との試合もできますから、挑戦することにした一歩。試合まで一ヶ月。はたしてどうなるのか。。

さて、一方仲代ジムで、すでに伊達とのスパーを見ていた沖田。
なぜ、沖田が一歩に試合を申し込んだのかというと。。。
なんとなんと。。。

ジェラシー

沖田君の部屋には、伊達さんのポスターもあります。。
要は、自分にはだしてもらわなかったハートブレイクショット。。。
なんでオレじゃなくて、あいつなんだ、という、なんとも恋する女子的発想の沖田君。。

その前に、一歩が青木村さんと一緒にロードしている間の会話。。。
「はーん。伊達さん伊達さんってホモみてえだな」
「またそういうコト言う・・・」(一歩)
「わかったよ!できるかぎりオレ達もバックアップしてやらあっ」
「あ ありがとうございます」(一歩)

・・・ええと。。。ええと。。
「宮田の留守に他の男にうつつばっかぬかしやがって。ゲロ道だって立場ねぇだろ?つまみ食いばっかしやがって。宮田やゲロ道の気持ちはどうなる?ホモにはホモのルールがあるだろう。あー?」

鷹村さんがだいぶ説明してくれましたか・・・・ね?
そういう読みもできるよね、という腐女子的発想がもはや表にでちゃってませんか??
それはとりあえずおいといて。。。

試合です。。
一歩がここで沖田に勝つと一気に5位。青木さんが5位、木村さんが4位ですから、すぐに同位になってしまいます。。このくだりは、後々ずっとでてきますけれど、やはりこのやりとりは面白いです。

さて、伊達のコピーといわれる沖田。リズムとガードで挑みます。
一歩に真っ向から立ち向かいますが、一歩の強打にガードごととばされます。
そして、見せたのはコークスクリューブロー!
木村さんの解説によると、
1890年代、キッド・マッコイがそのパンチの生みの親。
マッコイは、「ウェルター級の体でヘビー級の相手をバタバタなぎ倒した歴史的拳豪だ」そうです。
ピストルの弾丸が回転して発砲されるのは「押し出す力と回転する力を先端に加えるとハンパじゃねえ貫通力を生むから」で、コークスクリューブローはその原理なんだそうです。
フェイントを入れながら、打ってくる沖田!
相手のパンチが読めず、一歩は、相手のパンチをかいくぐって懐をとる必勝パターンがだせないでいます。
・・・そこでとったのは、必ずくるパンチに狙いを定めること。
コークスクリューブローに、カウンターで右アッパーを打ちます!!
その後、ふらつきながらも、一歩のパンチが3発!ダウンする沖田。。
やっとのことで立ち上がりますが、またも一歩の左が当たります。
・・・沖田さんの伊達さんとの思い出走馬灯・・・(またも乙女沖田さん・・・)
「伊達さんみたいに」なりたい沖田!なんとかロープをつかんで、立ち上がります。
そして、なんと左ジャブをフェイントにし、一歩の右手を先にださせ、コークスクリューブローをカウンターでもってきます!まさしくドンピシャです。

けれども、沖田は足にきていて、カウンターを打ち抜くことができません。。
結局、一歩の右がそのまま入り、二度目のダウン!
ロープにしがみつきながら立ち上がれない沖田。。そのまま一歩の勝利です。

か、哀しいオトコよ。。。沖田。。。
沖田の試合は、宮田君の対間柴戦のラストを彷彿とさせるものがあります。。
カウンターって、やっぱりすごい危険な技なんだと、改めて実感。。



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前回の答え(反転すると答えがでます)
61.25000円
62.3年B組
63.神崎慎治(仲代ジム)
64.NEWYORKRRESS(PRESSではないのね)
65.RIHO


今回のクイズ!
66.仲代ジムの最寄り駅は?
67.一歩とゲロ道が土手で食べていたものは?
68.一歩の試合にダフ屋が。いくら?
69.応援する梅沢君に青木が投げたものは?
70.最後、沖田はカウントいくつで倒れた?