はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 9巻(講談社コミックス)

はじめからレビュー!森川ジョージ(著) 『はじめの一歩』 9巻(講談社コミックス)

 ネタばれ注意!
 
 仕事がひと段落ついたんで、やっとレビューが書けます。。長くなってすみませんと、先に謝っておきます。
 間柴対われらが宮田君の試合。
 前回途中だったので、8巻の試合から行きたいと思います。
 解説のほとんどは、鷹村さんにお願いできそうです。藤井記者、鷹村、一歩の三人が並んで観戦ですね。


 「スピードテクニック全ての面で宮田の方がわずかに上をいってっからな」 


ですね。そういわれてましたね。うんうん(一歩の頷きと合わせて)。


 「だが楽観はできねえ。間柴にゃあ身長があるからな。あのリーチからくり出されるフリッカーにどう対処するかが宮田の課題だな」 


ドキッ(一歩のドキッに合わせて)


 ソリッドパンチャー同士。宮田君の右がかすります。
 
「スピードにも磨きがかかってやがる。ありゃよっぽどのコトがない限りつかまらねえぜ」
 ぽー。

「みとれてんじゃねえ!!」


いや、見とれるって。。見とれるほどきれいな宮田君です。試合のときはほんとに光ってる。。

 「どうしたい間柴さんよ」
(宮田君の発言です。この、どうしたよ、アンタ的な発言が多い宮田君です)


 ちょっとおとなしそうな間柴でしたが、我に策ありいわんばかり、ついにヒットマンスタイルで迎え撃ちます。
 予想以上にリーチが長く、スウェーでよけきれない!
 いい気になるなと、宮田君、学習能力の高さから、ヒットマンスタイルを覚えちゃいます。なんと左のヒットマンスタイル!これだと、サウスポーだから、間柴のジャブをショルダーブロックできるんですね。焦った間柴が右を打ってくるのをねらって、カウンター!
 実に見事。。。ダウンを奪います。コーナーで待つ宮田君。。かっこいい。。一歩じゃないけれど、見とれちゃいますね。
 あっという間の1R。。
 次でしとめるつもりの宮田君。しかし、間柴はそう簡単な男ではなかった!
 がむしゃらに突進してくる間柴に、なんとインファイトで戦う宮田君!
 完全に間柴をとらえます!!


 宮田くぅん!ここまでは完ぺきなシナリオだよぉ!
 

 

 ・・・しかし、ここで、あの例の、悪夢のような出来事が起こります。。。 
 宮田君の左足が、左足が・・・・!!
 ・・・・間柴に踏まれます。。。フルボッコされてしまう宮田君。。前のめりで倒れこみ、もはやKO寸前の宮田君。

 「くそォ。やりやがったな間柴ぁ」
(もう間柴さんよぉなんて悠長なこと言ってられない宮田君の心の声)


 しかし、一歩のこれまでの試合を見て、一歩と戦いたいがために立ち上がる宮田君!



 「アイツはいつだって、いつだって立ってきたじゃないか!!オレとの約束を果たすために。何度もアイツは立ってきたんだ!それに応えないでどうする!?アイツが待ってるんだぞ!!負けるワケにいくかあっ!!」

とばんばんとリングをたたいて、立ち上がります。
これ、一歩史上で確実にトップ10入りの名台詞だと思います。。
カウント8で立ち上がる宮田君!!もう、感涙です。ここまでですでに。。

「意識はハッキリしているようだが相当きいてるぜ。あれじゃ力の入ったパンチは打てねえ」


と、鷹村の解説の通り、もはや足がきかない宮田君。
なんとか間柴をしのいだところで、2R終了。
宮田父が宮田君の足の異変に気が付き、将来を考えリタイアしようとしますが、


「いかなきゃ・・・アイツが待ってるんだ」


と、たとえ先がなくなったとしても、一歩とやりたい。そんな宮田君の心意気。。武士だよ、アンタ。
3R。。。間柴に、足の負傷がバレます。もちろん狙われます。


「ズルかねえ!勝つために弱点を攻める!勝負の鉄則だ!」


そうです、プロっていうのは、そういうことです。

「それにしても、かなり重傷だな。立ってるのもしんどそうだぜ」

ほんとです。つらそうです。
足がきかないので、ブロックしてもボディーを狙われます。宮田君は、サンドバッグ状態でカウンターのタイミングを見ます。。。
人間サンドバッグになりながらも、チャンスをうかがい左がクリーンヒット。けれども足がきかないので、たたみかけられません。当然間柴がまた打ってきます。ずるずると足をひきずりながら、カウンターを狙う宮田君。。

「いい気迫だ。見事だぞ宮田!」

ドンピシャのタイミングでカウンターを狙います。。


「いけえ宮田あ!最後の力ふり絞れえっ!!」

けれど、途中で宮田君は意識を失います。。。
そのまま、間柴の左をもろにもらい、TKOです。
なんとも悲しい結末です。一歩に残した伝言は、「すまなかった」と一言。
一歩はくやしさに、自販機にメガトン級パンチをあてて半分壊してしまいます。。
鴨川ジムに戻り鷹村は会長たちに事の成り行きを話します。みんな神妙な面持ちで宮田君を心配しています。
一方、次の日から練習にでてきた一歩は、冷静なようでいて頭に血が上っており、サンドバッグをたたきすぎて、拳を痛めてしまいます。
おまけにパン屋の女の子(久美ちゃん)が間柴の妹だとわかってしまい、ダブルショック!
よりによって鷹村に相談しちゃう一歩。。そのあとみんなが久美ちゃんみたさにパン屋さん行っちゃうのはお約束。この緩急のつけかたがいい!ほんとにうまいプロットだなと思います。
ともかくも、一歩は宮田君のためにも勝たねばなりません。
さて、いよいよ東日本新人王決勝。間柴に勝つための秘策は?
ヒットマンスタイルは右からの攻撃に弱い(左腕が下がっているから)のですが、間柴のリーチが異様に長い!鷹村とほぼ同じぐらいあります。
果たして、一歩に勝機はあるのか?


それにしても、間柴戦は、対木村との試合とすこし似てませんか?人間サンドバッグになるあたり。。それから、途中で気を失ってしまうところも。。
師匠が宮田君だから、似て当たり前ですが。。上下のコンビネーションを間柴が打ったのを見て、木村がドラゴンフィッシュブローを思いついたりしたんでしょうかね。。ううん。。
サウスポーチェンジは、前に一歩もやっていましたが、結構メジャーなんでしょうか。
ときめきトゥナイト』の真壁君も、サウスポーにチェンジしてましたね。。あ、ネタが古い?
ボクシングの細かいこと、もろもろプロの人にいろいろ聞いてみたいなあ。。

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前回の答え(反転すると答えがでます)

36.革靴(たぶん自分の)
37.ベーカリーヤマナカ(既出ですね。。)
38.125ポンド
39.172cm(覚えちゃいましょう)
40.187cm(身長は177cm)

今回のカルトクイズ!
41.宮田君が運ばれた医務室。何階?
42.久美ちゃんの両親が亡くなったのは、久美ちゃんがいくつのとき?
43.間柴のために久美ちゃんが作ってあげたのは?
44.フリッカーを似せた鷹村。それに対して木村が言った一言は?
45.間柴が勤務する運送会社は?

答えはまた明日!