レビュー高階 秀爾 (著, 監修)  『カラー版 西洋美術史』(美術出版社; 増補新装版 2002)

レビュー高階 秀爾 (著, 監修)  『カラー版 西洋美術史 (美術出版社; 増補新装版版 2002)

たまにはまじめなレビューもしないと。。
ということで、「西洋美術史の教科書」とも言われている(一部で、かもしれませんが)こちらをご紹介。わたしも学生のときにお世話になりました。第一線の先生方が執筆されていますし、一文一文がとても深いので、概説とはいえじっくり読まないと真の意味で理解できないかもしれません。インターネットで画像を簡単に家で見られる時代でなかった頃、このカラー図版は本当に貴重でした。気軽に持って歩ける大きさもいいですし。
絵画、彫刻、工芸、建築と、ジャンルも様々、時代も古代から現代ポップアートまで幅広く網羅しているところが魅力です。ただ、やはりこれ一冊で美術がわかるというわけではありません。やはり個別研究というものは別にあるわけですから。。
けれども、読み込めば西洋美術史概説の授業を一年受けた程度の知識には十分になるでしょう。
美術史の授業受けたいけれどどうしようかな、卒論書くのにどの時代で書けばいいのか迷う、などというときに、これを開いて、ざっとアタリをつける、なんてこともできるかもしれません。
わたしはもっぱら索引を利用していました。画家の生没年も書かれているので、ささっと自分の知識を確認するときに便利です。索引は知識チェックするのにうってつけです。
新装版になって、画像が少しきれいになって読みやすくなった気がします。





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