稲垣直樹(著)『「星の王子さま」物語』(平凡社新書)

稲垣直樹(著)『「星の王子さま」物語』(平凡社新書

星の王子さま大好きな方って多いと思うのです。わたしもそのひとり。
その割にあまり詳しいとはいえないので、読んでみたいなあと。
まあ、箱根へ行った時は、かならずサン=テグジュペリ星の王子さまミュージアム行きますけれどね。
きらいなひとはいないと思うんですよ。ええ。

さて、読んだ感想・・・まず、けっこうお堅いな・・・。
書かれた方は翻訳された方ですからね、当然なのですが。

サン=テグジュペリの人生とどう関わっているか、物語の言葉の使い方がどういう意味をもつかなど、意味づけといっては語弊があるかもしれませんが、そういう意味だったのかとやたら感心したりして。
フランス語の用法として、複合過去の使い方やフランス語のapprivoiserの意味など、勉強になることもたくさんありました。
個人的には、6章の「大切なものは目に見えない」の深い意味、と、7章のわがままなバラの花の物語、がとても興味深かったです。
最後に宮崎駿氏の作品との関連付けがあったのが意外。
新書だからと思って軽く読もうと思ってはいけない・・・そう思った日曜の夜。

ちょっと短いですが、今日はこのへんで。