ミキマキ(著)『少年よ耽美を描け―BOYS BE TAMBITIOUS 』1巻(UN POCO COMICS)

ミキマキ(著)『少年よ耽美を描け―BOYS BE TAMBITIOUS 』1巻(UN POCO COMICS)


これこれ。これを書いていたんですよ。
これね・・・わたしものっすごい好きです。このノリ。
4コマなんですけれどね。かつて『ウンポコ』って雑誌で連載されていました。
いまはなきウンポコ・・・わたしの一押し雑誌だったんですが。
あ、別に卑猥な雑誌ではありません。健全な漫画が載っていますよ。

ちなみに、ミキマキ先生は、双子の姉妹だそうでして。
設定が面白い。BL漫画を描く男子高校生・・・・。
ありえない。
女の子がBL漫画にハマって、主人公の新葉君がふられるところからはじまります。
友だちの生徒会長で秀才の嶺良(ねら)君をうまいことのせて、BL漫画を描くことに。
ばかすぎて(褒め言葉)大好きです。
基本は4コマ形式で、話が続いていっている感じです。
でもいきなり漫画を描くといっても絵がド下手。
そこで登場するのが、ビジュアルバンドに所属する潮君。
彼は漫画というか絵が得意なんですね。それでもうド下手とうまい絵がコラボした漫画が・・・なかなか描けない!
途中それでちょいちょい(というか全編にわたって)ギャグが入るんですよ。

大爆笑したのがここ。

W・A・T・E・R
U・KE・SE・ME

「潮だって!!嶺良だって!!鉛筆削りだって軍手だって分度器だって!!物にはすべて受と攻があるんですね」
「何だかわからんんがお前はとりあえずヘレン・ケラーに謝れ」

えー・・・これでたとえ意味がわからない人がいても大丈夫です。
受とか攻とかすらわからないとしても、そのへんを細かく説明してくれていますから。

後からでてくる小清水君とそのお姉さんもすごい面白いです。
お姉さんはバリバリ腐女子。ものすごい美人なのに・・・。
このギャップが本当に。いやどれもリアルな話に思えてきて、仕方ない。
嶺良君とか、もうふつうの恋愛映画がふつうの視点で見れなくなってますし。
もう、この漫画の面白さ、言葉で説明するのはもったいない・・・ぜひお手にとって・・・。
4コマなんでさらさらっと読めちゃうけれど、ひとつひとつについついくすっと笑っちゃいます。
こんな風に書くとかなりの濃密描写?と思われるかもしれませんが、きわめて健全に語られています。
それもすごいなと思います。


ちなみに、ウンポコ久世番子先生の『暴れん坊本屋さん』ですとか、荒川弘先生の『百姓貴族』とか、堀江蟹子先生の『Qping』(これはマニアックかもしれませんが、キューピー頭の主人公と軍オタの弟とか、濃い話で好き)いろいろ・・・あー、進藤ウニ先生の『ぼくとおっちゃん』も池田乾先生の『戦う!セバスチャン』もありましね。どれもどれも好きでした・・・。あ、あつくるしく語ってしまった。。。


今日はこのへんで。