観てきました!『ブラック・スワン』・・・戦慄の恐怖!

観てきました!『ブラック・スワン

レイトショーではじまったのが21時40分・・・約2時間の上映。眠気との戦いになりそうでしたが・・・・寝るどころか・・・。
いや・・・さすがに話題作だけあって、見ごたえありました。


こえええええええ!!
まさにがくがくブルブルな場面が・・・。
キーワードは、ツメ、ささくれ。これがいちばんこわかったかも・・・。
まあ・・・バレリーナって、こわいですね。。。



最初、手ブレ風の画面にちょっと驚いたというか、カメラアングルはそうとうこだわりありそうな監督ですね。
途中のクラブの場面とか、フラッシュ的な場面が多いので、偏頭痛の方は気をつけて・・・。
「カチャ」とか音がこわいんですよ。ヨーロッパの映画によくある、生活音を大きくわざと聴かせるような。
それとともに、どこからが幻想でどこからが現実かわからないところが多々あるので、いちいちビクついて観ていました。
簡単にいうと、ホラーサスペンス。それゆえに音と映像は演出するのに大事ですね。
やはり効果音がないと恐く感じませんから。


けれどわたしが想像してた感じとはちょっと違ったなあ・・・人殺しをし続けるのかと思ったんですが。。違った。
じわじわと恐い・・・地味な場面にも驚く・・・びくびくしていました(単なる恐がり)。


R-15って・・・血とかそういうのでと思ったのですが・・・まあどうやら違うようで。でもずいぶんと激しい描写もあって驚きました。
まあでも映画館にひともはいっていたし、これくらい今では一般向け化しているのかな。

ナタリー・ポートマンはそれにしてもきれいでした。
すこし身長が低いのかな・・・やせてはいますが、やっぱり足がバレリーナっぽくないかたちだなと思うこともあって。
フランス俳優のヴァンサン・カッセルもまたいい味だしていたし、なんといってもリリー役のミラ・クニスは今後きそうな役者ですね。
ウィノナ・ライダーがでていてびっくりしましたよ・・・復活してるんだなあ。。。
お母さん役のバーバラ・ハーシーもよかったなあ・・・。
みんな名演技なんですよ。
まあ・・・演技がうまいとか、めったに言わないんですが。。。
バレリーナがいかに表現しているかというのを、振付の先生が滔々と述べるんですが、そのアドバイスであるバレリーナの踊りがよくなったといわれてるとしますよね。そうだとして、それを表現するにはモロ役者の演技力にかかっていますもんね(え、言ってる意味通じてますかね)。バレリーナの心理をいかに描くかという問題に、この俳優たちはぶちあたったはずで、それを見せるのにとても苦労したのではないかと思うんですよ。
だって、次第にバレエで表現できるようになってる、っていうのを演技するのって、相当演技力必要ですよね?


しかもバレエの世界が恐いというのは、ひとつには、役に飲みこまれてしまうこと。
話が進むにつれて、ニナ(主人公)の性格が、白鳥から黒鳥へと変わっていくんですが、呪い?っていくらい、次々いろんなことが。
そしてつねにプレッシャーやねたみなどと戦い、ライバルとの差をひろげようと必死でがんばるんですが、表現力の壁。
うーん、きびしい!実力主義ではあるけれど、それが逆にこわい。
バレエってそういうところがシビアですが、これは多分舞台という花形に立つひとには共通なんでしょうね。


ストーリー的には、清純とエロス、羨望とねたみ、正義と悪、純愛と歪んだ愛など2項対立的で、わかりやすいのですが、そこに現実か空想かわからないものが入り込みます。でもだんだん多分わかってきます。
一緒に観た友人は、「身につまされた」と言っていました。どのへんが?というと、クラブでチケットあげますというところとか、母と娘の関係とか、だそうですが。。。ひとつにはこの映画、母と娘の関係がキーだと思うのですがね。


おっと・・・あまり語るとネタばれになるなあ。
まとまりありませんが、とりあえず感想です。